Kay Music Academy

〜子供から大人のためのピアノとチェンバロレッスン〜

ジョスリーヌ キュイエ女史 通奏低音講座終了!

3月は、フランス、ナント市から来日なさったジョスリーヌ・キュイエ女史をお招きして、チェンバロソロ公開講座、アンサンブル講座、そして通奏低音講座を企画、通訳させて頂きました。 東京にいながら、フランスで学べるような機会を作れればと思いました。

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通奏低音とは、17,18世紀にチェンバロやリュート、テオルボなどが他の楽器と演奏する際に、数字を見て和声をつけていく伴奏法です。チェンバリストは、左手の低音に、数字が掛かれた楽譜を見ながら、右手は即興演奏をしていきます。 即興の演奏様式も、イタリア、フランス、ドイツ音楽と異なる為、17,18世紀に出版された教本を原本や翻訳されたもので読み、勉強して演奏法を身に付けます。

公開講座では、1819年にフランスで出版された、Dandrieu(ダンドリウ)”Principes de l`acompagnement du Clavecin”の演習を使って、初心者の方でも1から一緒に通奏低音を2時間半の間に渡り、学びました。また、このDandrieuの教本やMichel St-Lambertのテキストをまとめた、スイス・バーゼル スコラカントリウムで通奏低音を教えているJesper Boje Christnsen “18Th Century Continuo Playing”も参考に、Dandrieuの演習をいくつか行った後に、弾けるフランス音楽の例題などもあり、一人でも勉強しやすいテキストになっています。 英語、ドイツ語、フランス語版が出版されており、ネットや目白のギタルラ社などでも販売されています。

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ジョスリーヌ先生は、20年以上に渡りナント市音楽院にてチェンバロ、通奏低音を9歳の子供たちから指導をして居た為、とても分かりやすく、忍耐強くレッスンをして下さいました。

ジョスリーヌ先生の演奏会を何度も聞いていて、チェンバロに興味を持ち、この日、初めてチェンバロを弾く!という方もご参加頂きました。

また、次回来日の際には、フランス音楽をテーマに面白い企画をしたいと思います。 ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。

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