Kay Music Academy

〜子供から大人のためのピアノとチェンバロレッスン〜

バロックダンスと演奏

2016年1月より毎月1回、岩佐樹里先生をお招きしてバロックダンスレッスンを開催して参りました。

 

この間、教室の生徒さんだけでなく、【バッハをより深く理解して演奏したい】とネット検索なさってご参加頂いたり、趣味でヴァイオリン、リュート、チェンバロを演奏する方など多くの方にお越し頂きました。

 

最も演奏する事の多いメヌエット、ガヴォット、ブレ、アルマンド、クーラント、サラバンド、ジグを実際に踊ってみて、演奏に役立つヒントを頂きました。

ダンスのステップを知っていると演奏に大変役立ちます。実際に宮廷で踊られていたこれらのダンスは、ただ音符を速く弾くことが重要ではなく、いかに拍感を意識し、ダンサーの踊りやすいテンポで演奏するかということが大事です。

 

11 12 10メヌエットを頑張って弾けるようになった梨央ちゃん!

子供クラスでは、よく演奏するメヌエット、ガヴォット、ブレを取り上げました。久我山教室に来ている梨央ちゃんは続けてご参加頂き、メヌエットとガヴォットを元気に踊ってくれました。その後、ピアノレッスンで新曲は何を弾きたい?と聞いたところ、【メヌエット!】ということで、まず踊って体感した後に演奏を学ぶという18世紀の様な経験ができて、大変貴重だと思います。

 

私が小学生の頃は、【古典舞曲集】という青い楽譜の表紙に影絵のようにお姫様などのドレスが描かれているのを見て想像するのみでした。ましてやどんな踊りなのか想像もつきませんでした。

 

10月にフランスからジョスリーヌ・キュイエ先生が来日なさり、チェンバロの公開レッスンを開催した際、渋谷のバロックダンスレッスンに参加なさった生徒さんが演奏して下さいました。サラバンドを聞いたジョスリーヌ先生が、【あなたはバロックダンスを踊っているでしょう?】とおっしゃいました。その通りでした。心地よくゆったりと動くサラバンドの演奏だったのです。

先生曰く、踊ったことのない人の演奏は、テンポが遅すぎて踊れる速さでないことがフランスでもしばしばあるそうです。

偶然、渋谷のレッスンにいらしている方がたが数名聴講にいらしていたので、【ダンスに参加して良かった】と笑顔がほころんでいました。
 
私自身、バロックダンスをきちんと理解しなければ、組曲を演奏できないと痛感したので、ダンスレッスンを企画させて頂きました。

バッハのパルテイータ全曲演奏会を2年前に行いましたが、バロックダンスを知った今、演奏してみると以前よりも生き生きとした感じになりました。それは、ステップが思い起こされるからです。

 

12月24日、また1月8日に渋谷でバロックダンスレッスンを行います。1月以降はしばらくお休みとなりますので、ご興味のある方は是非お気軽にご参加下さい。

 

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