Kay Music Academy

〜子供から大人のためのピアノとチェンバロレッスン〜

パリ コンサートParis Concert

皆様、新年明けましておめでとうございます。
今年もどうぞ宜しくお願いいたします。

元旦を過ごして、2日の早朝にパリへ発ち、コンサートを2つ演奏してきました。
1つは、Mozartが演奏したという18世紀からそのままの建築、内装、装飾の残る大変素敵なパリ郊外のお屋敷でした。

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前日にチェンバロを運んで貰い、午後からリハーサル、翌日の夜本番でした。
年末まで続けたレッスン、年末年始の掃除&元旦の親戚の集まりの準備がたたり、風邪を引いてしまい、疲労&時差で、
パリ到着早々、吐いてしまい、胃がからっぽのままバタンキュー。

到着2日後に控えた1回目のコンサートの為に、とにかくゆっくり休み、【パリに来ているのに何で寝ているのだろう?】なんて
思いながら、休養を取り、午後はリハーサル。

日本からパリへ行くと、8時間遅いので、寝るのも日本の朝8時頃ということで、疲労のピークに達します。
逆に、パリから日本へ帰国すると8時間早く夜が来るので、夜中の4時くらいまで寝れなく、起きるのが辛いです。

4年ほど前にも、パリからアメリカへコンサートをしに行った時、全く同じ時差関係で、体調を崩し、リハーサル中に真っ青な顔をして、
どうにかビタミン剤を飲んで弾いていたことを思い出しました。
ある意味、音楽家はツアーなどをすると、最終的には健康管理、体力などが非常に大事で、スポーツ選手の様な所があります。

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1回目のコンサートを行った、Hotel de Guinesというパリから電車で10分ほど郊外へ行ったCourbevoieから徒歩5分の所にあります。
ドアや暖炉の鏡の周りに、18世紀当時の装飾が残り、素晴らしいです。

そして、チェンバロを聞くには最高の音響で、4メートルほどもある高井天井で、50名ほどで聞くのにピッタリの空間です。
夜になると、電気はもともとほぼついていないので、楽譜の周りのみライトで照らし、チェンバロの周りはローソクで18世紀にタイムスリップしたようでした。

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プログラムは、「ヴィオラ・ダ・ガンバからチェロへ」というタイトルで、ラファエル・ピドウー氏(バロック・チェロ)とパスカル・ジョパール(バロック・チェロとヴィオラ・ダ・ガンバ)とチェンバロのトリオです。
3人で録音したデュポールの超絶技巧のチェロソナタだけでなく、チェンバロのソロ(ロワイエ:スキタイ人の行進とバッハ:ファンタジー&フーガBWV904)や、無伴奏チェロ組曲なども組み合わせた盛り沢山なプログラムです。
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今回のコンサートは、プライベートで50名の招待客のみで行われました。コンサートの収益金は、このお屋敷の修復資金にされるそうで、空港から直行して聞きに来てくださった方達、またイタリアの貴族の方達もいらっしゃるということです。

コンサート後には、サロンをあっという間にデイナーテーブルにして、リヨン料理のパイ包のソーセージや、ホームメードのタルトタタン(りんごのタルト)など絶品でした!
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しかし、体調が万全でない中、このデイナーは何と23時から朝2時まで続き、パリへ戻って寝たのは3時半。さすがに時差もたたり、朝11時まで貫徹状態でぐっすり寝て休養しました。

次回は、音楽と共に18世紀当時のフランス料理を堪能する会を企画中だとか?
まあ、何と素敵な空間でしょう。
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