Kay Music Academy

〜子供から大人のためのピアノとチェンバロレッスン〜

ピアノを上達する為に


ピアノを初めて弾く方が憧れの曲を弾きたい・・・
なかなか独学では難しい名曲が弾けないので、ピアノレッスンを始めた生徒さんがいらっしゃいます。

この二カ月間、6項目のポイントを集中的にレッスンと練習を続けた結果、随分弾ける様になりました。
今後がとても楽しみです。

そのポイントは以下の通りです。

①ドレミを読めるようにする
②指使い(1.2.3.4.5)で弾ける様にする
③リズムをきちんと数え、テンポ感を掴む
④正しい手のポジションと指を独立させる。
⑤ペダルと左手の使いかた
⑥ハーモニー(和声)を理解する

一見、当たり前のようなことですが、新しくフランス語を習う時の様に、ABCの読み方、発音、文法の活用から全て新しい世界!です。

【ピアノを弾く】ために必要なこの6項目を身に着ける為に、無理ない練習を継続的に続けることで、
目→脳→指先→ドを弾く
速さが、どんどん早くなります。

鍛錬すると、♪ 音符を見ながら瞬時に指へと伝達し、弾けるテンポも速くなるわけです。
伝達を何回もすればするほど、指先の筋肉も発達し、ピアノをを弾く最適な手になっていきます。

では、順次に見て行きましょう。

①ドレミを読めるようにする

読む方法は2通りあります。
A. ドからシまで楽譜を見て目で覚える。
B. 弾いている音から隣の音を音程で読めるようにする。

音を読んでいる時は、この両方を複合して読んでいると思います。
パッと見て何の音かすぐに分かればベストですが、お子様などまだ覚えていない時など、すでに弾いている音から何度高くなったか、低くなったか【音程】で読めるようにする方法も大変有効です。

②指使い(1.2.3.4.5)で弾ける様にする

脳と指使いの1~5の番号を見て、すぐに指が反応できるまで練習していくと、無意識に指番号を見て動くようになります。

③リズムをきちんと数え、テンポ感を掴む

始めは、なかなか同じテンポで弾けないこともあり、気が付かないうちに難しい所はテンポが遅くなったり、易しい部分は倍のテンポで弾いてしまうことがあります。
弾きながら、自分で1,2,3と数えながら弾くと自分でリズムを確認できます。
また、3拍子であれば、メヌエットの様に一拍目に重いビートを感じ、三拍目は軽いアップビートを感じるようにします。

④正しい手のポジションと指を独立させる。
ドレミが読めたり、弾けるようになっても手のポジションが悪いと、良い音で弾けません。
早いパッセージは、正しい手のポジションでないと弾けない為、基礎の時から手の形を見に付け、
指を一本一本独立させることは、必要不可欠です。

⑤ペダルと左手の使いかた
音楽をリードするのは、常に左手です。
ペダルと一緒に左手のバス(低音)を綺麗に響かせられなければ、右手のメロディーも綺麗に響きません。
鍵盤楽器奏者は、右手ばかり重視することもありますが、音楽の構成は、建築と一緒で左手の和声から成り立っています。
きちんとその事を理解して、ピアノを弾く良い【土台】をペダルと共に作りましょう。

⑥ハーモニー(和声)を理解する

音楽にも【起承転結】があります。
音楽的に大事な部分をさらっと弾いてしまったり、重要でない部分で時間をかけても、何か上手くいきません。

曲の骨組みの和声がどうなっているのか、作曲家がもともと考えた和声を知ることにより、書いてある
♪が大事な音-装飾している音ーカデンツァの終止音・・・など色々と見えてきます。

これは、まるで本を読む時にさらっと飛ばし読みをするのか、きちんと作家の真意を汲み取ろうと思い深く読むかの様な違いです。
早い時期から、ただ音を読むだけでなく、【作曲家の意図を読み込む力】を見に付けることで、他の曲にも応用でき、どんどんと理解力が深まります。


もし、1つでも(あ!)これは使えると思う事があれば、実践してみて下さいね。
音符を読めるようになって、やっと音楽を【読み始める】スタートラインに立てます。

何となく弾いていた曲をじっくり和声の分析などをすると、色々なことが見えてきたりしますよ。
その先のお話は、また次回へ。

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