お天気の良い日々が続いていますね。ゴールデンWeekに植えた、野菜もすくすくと育っています。
さて、ピアノの生徒様のサロンコンサートを、千歳烏山のピアノサロンで行いました。
3歳から60代の方まで、皆様好きな曲を弾いて頂き、普段のレッスンで学んだことを発表する、とても良い機会となりました。
また、小さなお子様は、他のお友達の演奏を聞いたりするのも、とても良い勉強になったようです。
3歳ー4歳のお子様は、まだ両手で弾けないことも多い為、一緒に連弾しました。
また、姉妹でレッスンに通われている生徒様は、一緒にチューリップを弾きながらみんなで歌ったり・・・
5歳以上になると、両手でも弾けるので数曲短い曲を弾いて貰いました。
小学校4年生以上になると、ソナチネやブルグミューラーなどもスラスラと綺麗に弾いています。バッハのインベンションもとてもよく弾けました!
小学5年生ではシューベルトの即興曲、そして大人の生徒様は、ショパンのノクターンや別れの曲、シューマンの飛翔やメンデルスゾーンの厳格なる変奏曲といった、大曲に挑みました。
こうして、気軽に人前で演奏をする機会を経験して慣れるということは、とても大事だと思います。
私自身、子供の頃から何百回と失敗を続けて、慣れて行きました。練習嫌いな私も、失敗から”やはり練習しないと間違えちゃう・・・”と体験して、
少しずつ自意識が芽生え、練習も増えて行ったと思います。
小1-大学4年までびっちり13年間日本の音楽教育を受けましたが、その後13年間にアメリカ、オランダ、フランス、ベルギーの音楽教育を受け、演奏活動を通して、音楽はスパルタ方式でやるものではなく、個性を伸び伸び生かして育てられるんだ!という大きな発見があありました。
私にとって、音楽とは競争ではありません。音楽とは、自分が伸び伸びと自分らしくいられるもの。
言葉では表現できない、見えない”感性”を表現できるものです。
見えないものを比べるというのは、そもそもおかしいと思います。しかし、この世の中ではコンクールで賞を取り、有名にならないと音楽家として生きていけないと考えがちです。
その5%以下の成功例にはまらなければ、プロになれないと、日本に居る時に感じました。
その後、海外に出て決してそうでないことを見ました。
百人いれば、性格も人生も、声も100通り違う様に、音楽との接し方も100通り違って良いのです。
そして、自分を信じるということ。自分の感性を信じて表現すること。
他人にどう思われようが、そんなことは気にしないで、自分の心を開けて、音を通して自然に表現すること。それで良いと思います。
それが、本当に”自分自身”である時、音が語り、その人にしか出せない”音楽”になっていると思います。
そして、人が喜び、共感してくれるのかもしれません。
より音楽に深く集中し、自己を見つめることが、人の心にも音を通してメッセージを届けれる事だと思います。
そんなことを、レッスンを通じて伝えていけたらと思います。