Kay Music Academy

〜子供から大人のためのピアノとチェンバロレッスン〜

ご自宅での練習方法 

皆様こんにちは。

ご自宅での練習方法など参考にして頂ければと思います。

また、レッスン以外でも弾いている曲に関して何かご質問があれば、いつでもメールなどでご連絡を頂ければ、フォロー致します。

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1人で練習していると、知らない間に陥ってしまうことがいくつかあります。
これは、誰にでも当てはまることです。

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①譜読みのミス
特に新曲を譜読みしている場合は、音の臨時記号に注意しましょう。(♯シャープやbフラット、ナチュラル) また、リズムを確認してみましょう。

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→改善方法:

譜読みをして「何となく変な音」と感じる箇所は調号、♯やbをつけ忘れていたり、違う音になっていることが多いです。変?と感じる本能は大体当たっています。弾いている調性と違う音がすると、調和していないからです。

もう一度、気を付けて片手ずつ声に出して読み、鍵盤で確認をしましょう。声に出すことでより認識が高まり、弾く直前に気を付けるようになります。

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リズムが分からない時→ピアノを弾く前にまず手で叩いてみましょう。

お子様で良く多いパターンは、弾いているうちに何拍目か分からなくなっていると、知らない間にテンポもゆっくりになっています。

拍が取れる=テンポが安定します。

①3拍子であれば、1、2,3を数えながら手でリズムたたきをしてみましょう。

②できたら、同じく数えながら片手で弾いてみましょう。なかなか、始めから両手で数えながら弾くことは難しいです。

数えて弾ければ、テンポも安定してきますし、できないところが明確になります。その部分だけ3回できるまで練習しましょう。

ピアノと同時にソルフェージュ(歌やリズム叩き、初見)は大変重要です。私は、桐朋学園の音楽教室で小1-大学4年まで15年間ソルフェージュと和声を勉強しました。これは楽器を演奏する為に、大変重要な基礎力だからです。

フランスの子供達はピアノやギターを勉強したくても、楽器に触る前に2年間みっちりソルフェージュと和声を勉強します。これは、国が指定しているカリキュラムです。その為、ピアノを初めて弾く頃には、リズムも譜読みも一人である程度できる中級レベルなので、理解力と上達も早いです。

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②テンポ
弾ける所と難しい所の早さが異なったりしますが、自分ではなかなか気がつくのが難しいです。

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→改善方法:

全体を通して安定して弾けるテンポをメトロノームで決めます。

早すぎる所はメトロノームに合わせてゆったりと、まだ速く弾けない箇所は片手ずつメトロノームをゆっくりのテンポから目標設定したテンポまで少しずつ上げて

「片手ずつ」練習。

まず、きちんと片手が弾けなければ「両手」でテンポで弾けません。

片手ずつ3回通して弾けたら、両手で3回ずつ弾けるかやってみましょう。

皆、早く弾けるようになりたい気持ちから、いきなり両手で弾いていることが多いようですが、これは2人3脚と同じような状態です。ある程度は弾けるようになっても、より上達する為にはピアニストも片手ずつ部分練習をしています。

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また、弾きにくい箇所は片手ずつ「リズム練習」をすると短時間で上手になります。1日1個違うリズムで練習した後に普通に弾いてみると、不思議にスラスラと弾けるようになります!

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③装飾の入れ方
トリルをどの様に弾けば良いの?

バロック時代の曲(バッハやメヌエットなどの古典舞曲、プレ・インベンション、チェンバロの曲など)や古典派(ソナチネ、ソナタ)、またロマン派(シューマン、ショパンなどにより美しくする為に、多くのトリルが書かれています。

なかなか、始めは難しいですね。

お子様の場合は、先生に聞いてください。分からない場合は、トリルなしでまず弾けるように練習してみましょう。

高学年や大人の方は、作曲家の装飾表がある場合は、確認してみましょう。自分でトリルを理解して弾けるようになると良いですね。

また、トリルの弾き方が合っていても、両手で弾くのが難しかったり、知らない間にテンポが落ちてしまうことがあります。

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改善方法:→

トリルを洋服に例えると「リボンやキラっと光る飾り」のようです。

改善するには、まずトリルなしで弾くこと。元の音の長さを良く覚えて下さい。トリルを付けても元の音の長さは変わりませんので、きちんと何の音にトリルが付いているのかを常に認識することが大事です。

私のパリのチェンバロの恩師、クリストフ・ルセがいつも仰っていたのは、
トリルなしありなしあり
でいつも練習すること。
そうすれば、弾けるようになるよと。

皆様もヒントになることがあれば、是非、試してみて下さいね。

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