Kay Music Academy

〜子供から大人のためのピアノとチェンバロレッスン〜

宮崎県芸術センター・マスタークラスと講座 無事に終了!

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京都では1つもお寺を見る時間もなく、3日目の講義最終日の夜には大阪・伊丹空港へ移動し、翌朝、宮崎へ飛びました。

実は、国内旅行は全然していないので、お恥ずかしいのですが日本各地はまだよく知らないのです・・・本当のおのぼりさん状態でした。。。飛行機に乗るといつも12時間ほど乗ってフランス語や英語に言語が変わるのに慣れているのですが、飛行機に乗っても日本語が通じる!そして1時間半で着いてしまう!と変に嬉しくなってしまいました。

宮崎で多くの方が熱心にチェンバロを勉強なさっている姿に感激しました。逆に、東京など情報が集まっている所では、ありがたみを感じない部分もあるかもしれません。

2日間に渡り、中学生や大人の方のチェンバロレッスンをさせて頂き、また2日目には17世紀フランス音楽を代表する「小節線のないプレリュード」の講義もさせて頂きました。リズムが書かれていない、全音符のみの即興的な様式ですが、私も初めて楽譜を見た時には、大いに謎でした・・・

少しでもフランス音楽を身近に感じれるよう、フランスへ行ったようにヴェルサイユ宮殿やルイ14世の写真を見たり、ダングルベール、ルイ・クープラン、ルベーグ、ジャケ・ド・ラ・ゲール、ラモーのプレリュードを順番に比較し、どの様に演奏するのかをみんなで考察して行きました。

 

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勿論、17世紀にタイムマシーンで戻る事はできないので、どの様に実際に演奏されていたかを聞くことはできませんが、和声、装飾などから分析し、全音符の楽譜を彫刻のようにどの音で空間を引き延ばしたいのかなどが見えてきます。フランスのバロック音楽は、楽譜に書いていないセンスやリズム感などが非常に重要です。 この感覚を身に付けるには、実際にフランスに住んでフランス語を話、フランス人の音楽を聞き、習い、一緒に演奏しなければ習得できないと思い、私はフランスで5年間を過ごしました。

フランス語とフランス音楽は密接に結びついているため、フランス語の響きを知ることも、大変重要です。

2日間の宮崎の滞在も、多くの方との出会いがあり、実り多い時間となりました。何よりも、多くの方がたの協力があって、初めて実現したマスタークラスですので、心より感謝の気持ちで一杯です。

こうして、出張の1週間はあっという間に経ち、いよいよパルテイータ全曲演奏会へ向けての練習へ集中します。

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