Kay Music Academy

〜子供から大人のためのピアノとチェンバロレッスン〜

9歳でトリリンガルの双子ちゃん

すっかり秋らしくなりました。
さて、パリから最近日本へ引っ越してきたご家族のピアノレッスンを始める事になりました。

何と、ロシア語、英語、フランス語の話せるトリリンガルな9歳の双子の男の子でした。
どういう教育をしたら、そんな風になるのでしょう?

お母様は、ロシア人なのでお母様と双子の坊やの会話はロシア語。
私も、ちんぷんかんぷんです。(!!)

男の子達は英語のインターナショナルスクールへ行っているので、学校は全て英語。
2カ月前までパリに居たので、フランス語も話します。

” Ca te monque un Pain au chocolate de Paris?” (パリのチョコクロワッサンが懐かしい?)
と聞いたら、二人とも子供らしく笑みを浮かべていました。

パリの子供たちは、お菓子の代わりに、顔の半分以上もある、チョコクロワッサンをお母さんから与えられ、
もぐもぐと赤ちゃんの頃からベビーカーに乗って食べている光景を見ます。

日本人のご家庭の子たちも、大好物で、食べ過ぎてもういらない!というまで、
あちこちのパン屋さんのパン・オ・ショコラを食べるのも、珍しくないそうです。

ということで、フランス語を忘れない為にも、ピアノのレッスンはフランス語でお願いしますということで、スタート。

さらに、驚くべき事にまだ小学校3年生なのに、私の手の大きさより2cmくらい小さいだけ。
手の甲や指の関節もとてもしっかりしていて、オクターブもしっかり届きます。
ピアニストになるには、理想的な手です。ロシアの名だたるピアニストが、どんなに大きな手をしていたか、目に浮かびますね。

ピアノを始めて2週間目に弾いたというJazzの曲を見せて頂くと、#(シャープ)も b(フラット)も入っていて、
とてもではないですが、普通は弾けません。

一体どうやって?
相当にIQが高いのです。

3年おきにお父様のお仕事の関係で引っ越してきたということなので、国際的な環境から自然にその様に順応していったのでしょうか。
ピアノを弾いている姿を見ても、全て暗譜をして、鍵盤を見て物凄い集中力で弾いています。

ピアノを2年目習っているというのに、通常の4年目くらいに弾く曲目をすでに弾いています。
すでに、ハノン、ハイドンのソナタ、バッハのメヌエットなどバランスよく勉強してきているのですが、
あまりに早いスピードで勉強してきたようで、まだ指先が柔らかく、指が長すぎてこんがらがってしまうほど!
日本人の私たちの指は、そんな悩みは少ないと思うのですが・・・

その為、基本の指練習を丁寧にやり、自分の指がどの様な動きをしているのか、鍵盤のどこで弾いた方が良い音が鳴るのか、
特に、コントロールの難しい、3,4,5の指を強くするように一緒に練習していきます。
1月の発表会にも出たいということで、それに向けて取り組んでいく予定です。

3年前、パリの音楽教室で12人の生徒を1日中レッスンしていました。
昨日、2時間フランス語を話しっぱなしでも、頭の中もフル回転で喉もカラカラ。

どうやって、8時間もフランス語で教えていたんだろう・・・と
今は思います。

きっと慣れなんですね。
パリに住んでいる時は、耳から、目からもフランス語が入ってきますし、
自分の頭の中でもフランス語で考えている時があるので、それほど苦ではないのかもしれません。

しかし、今は日本語で見聞きし、話し、考える時間が圧倒的に多い為、意識的に英語、フランス語の勉強をしたり、ニュースや映画を原語で見て、触れる様にしています。

少しでも、秀才君たちの秘密の教育法が分かれば、他のレッスンにも生かしていきたいと
思います!

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