Kay Music Academy

〜子供から大人のためのピアノとチェンバロレッスン〜

(English) フランシス・フィッチ女史 通奏低音講座 無事に終了!

皆様こんにちは。
先日は、初雪が降りましたね。

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さて、昨日チェンバロ協会主催による、フランシス・フィッチ女史:通奏低音のワークショップが行われました。
2週間前からお知らせをしたにも関わらず、超満員になり、多くのチェンバリストや勉強している方にお越し頂きました。

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フランシス先生は、私が13年前にボストンで通奏低音を習った先生で、現在半年間フェリス大学の客員教授として来日なさっています。昨年度、先生の25年間の通奏低音を教えた経験をまとめた本を出版なされました。

A Thorough and Continuous Figured Bass Workbook for Keyboard Players(英語)
鍵盤奏者のための通奏低音ワークブック・(3800円税込)本の取り扱い・お問合わせ・予約は、古楽研究会までどうぞ。
TEL.03-3530-7280 FAX.03-6806-0633
info@japan-harpsichord-society.jp  http://japan-harpsichord-society.jp

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日本でも、通奏低音を学ぶ教材があったら良いと思う方が沢山いらっしゃるのではないかと思い、今回この本と共に実際に6人のチェンバリストに演奏をしてもらいながら、一緒に演習などをしていきました。
会場の皆様にも、バスの低音に書かれた数字(ソプラノ)を、番号で歌う練習では、皆様笑いながら、(8、3、5、3、3、8)などと参加して下さいました。
その後、4声体も会場の皆様に好きなパートを歌って頂き、良いVoice Leadingは、歌うのも自然であり、きれいなメロデイーだと体験して頂きました。

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ー2台のチェンバロで演習。

1.同じバスを左手でアンサンブルの様に呼吸を感じて弾きます。
2.1人がソプラノを(ミーレード―シ)と付けます。
3.2人目が内声(ソーソーソーファ#-ソー)と弾きます。
4.2台でそれぞれ、その基本の音から少し即興をしてみます。

この様に、簡単なバスを繰り返し、自由に即興していく経験を2人でしていくことにより、
アンサンブル(相手を聞きながら即興する)能力も高めます。

後半は、実際に2組のアンサンブルに演奏をして頂き、フィッチ先生にレッスンを受けました。
Strozziを演奏して頂いた、小野さんと染谷さん。グランドバスをどの様に演奏するのか。右手の即興に、歌のモチーフを模倣して間奏を弾くなど先生のアイデアが提案されました。

フランシス先生のレッスンでの提案

♪ 3の数字の上に#がある場合の2つの例を見比べ、リコーダーが3#(レのバスに対してファ#)をメロデイーで弾いてくれる場合は、チェンバロで3#を重複しなくても良いのでは?
♪ また、別の部分では、リコーダーは3の音を弾いていないので、きちんと和音をチェンバロで弾く事。

♪ 毎回、強拍を重く弾くのでなく、フレーズの中で、軽い1拍目、向かっていく強い1拍目などヴァリエーションがあってよいのではないか?という提案。
リコーダーなど大きな音の出る楽器でない場合は、特に注意してソリストの音を消さない様に。

♪ 通奏低音の役目は、何よりもソリストを輝かせる事!
その為には、ソリストのメロデイーを熟知し、できるだけ同じ音を重複しない。

♪ メロデイーを重複すると、ソリストの音程がピッタリでないと目立つので、通奏低音者はメロデイーラインよりも1つしたの和音の転回形で弾く事が望ましい。
最後に、先生がおっしゃったのは

”上手な通奏低音者が演奏している時ほど、アンサンブルの中で馴染み、自然に聞こえて存在を意識しない。
だから、良い通奏低音者は、コンサート後にすぐに褒められることは期待できない・・・”

320989_10151200097957121_447247057_nということで、縁の下の力持ちとして、どの様にソリスト達を助け、輝かせるか!というコツを皆様に伝授して頂きました。
フィッチ先生も昨日、講座の始めにおっしゃっていたように、
少しでも、多くの方にこの講座と先生の本を通じて、通奏低音は無理だわ・・・即興なんて!と怖がっている方にも、気軽に始めれる入口になればと願っております。

チェンバロ協会の皆様や、お手伝いに来て頂いた学生さん、演奏して下さった皆様のお陰で無事に終了でき、心より感謝しています。

734201_10151200103027121_1489758039_n (全員オランダへ留学したことから、アムステルダムの話で盛り上がりました。)
また、アメリカやフランス、オランダから素敵な音楽家が来る時には、この様なワークショップを企画したいと思います。
皆様こんにちは。
先日は、初雪が降りましたね。

さて、昨日チェンバロ協会主催による、フランシス・フィッチ女史:通奏低音のワークショップが行われました。
2週間前からお知らせをしたにも関わらず、超満員になり、多くのチェンバリストや勉強している方にお越し頂きました。

フランシス先生は、私が13年前にボストンで通奏低音を習った先生で、現在半年間フェリス大学の客員教授として来日なさっています。昨年度、先生の25年間の通奏低音を教えた経験をまとめた本を出版なされました。

A Thorough and Continuous Figured Bass Workbook for Keyboard Players(英語)
鍵盤奏者のための通奏低音ワークブック・(3800円税込)本の取り扱い・お問合わせ・予約は、古楽研究会までどうぞ。
TEL.03-3530-7280 FAX.03-6806-0633 
info@japan-harpsichord-society.jp  http://japan-harpsichord-society.jp

日本でも、通奏低音を学ぶ教材があったら良いと思う方が沢山いらっしゃるのではないかと思い、今回この本と共に実際に6人のチェンバリストに演奏をしてもらいながら、一緒に演習などをしていきました。


会場の皆様にも、バスの低音に書かれた数字(ソプラノ)を、番号で歌う練習では、皆様笑いながら、(8、3、5、3、3、8)などと参加して下さいました。
その後、4声体も会場の皆様に好きなパートを歌って頂き、良いVoice Leadingは、歌うのも自然であり、きれいなメロデイーだと体験して頂きました。

ー2台のチェンバロで演習。

1.同じバスを左手でアンサンブルの様に呼吸を感じて弾きます。
2.1人がソプラノを(ミーレード―シ)と付けます。
3.2人目が内声(ソーソーソーファ#-ソー)と弾きます。
4.2台でそれぞれ、その基本の音から少し即興をしてみます。

この様に、簡単なバスを繰り返し、自由に即興していく経験を2人でしていくことにより、
アンサンブル(相手を聞きながら即興する)能力も高めます。

後半は、実際に2組のアンサンブルに演奏をして頂き、フィッチ先生にレッスンを受けました。
Strozziを演奏して頂いた、小野さんと染谷さん。グランドバスをどの様に演奏するのか。右手の即興に、歌のモチーフを模倣して間奏を弾くなど先生のアイデアが提案されました。

Manchiniのリコーダーソナタ7番を演奏して下さった、淡路さん

フランシス先生のレッスンでの提案

♪ 3の数字の上に#がある場合の2つの例を見比べ、リコーダーが3#(レのバスに対してファ#)をメロデイーで弾いてくれる場合は、チェンバロで3#を重複しなくても良いのでは?
♪ また、別の部分では、リコーダーは3の音を弾いていないので、きちんと和音をチェンバロで弾く事。

♪ 毎回、強拍を重く弾くのでなく、フレーズの中で、軽い1拍目、向かっていく強い1拍目などヴァリエーションがあってよいのではないか?という提案。
リコーダーなど大きな音の出る楽器でない場合は、特に注意してソリストの音を消さない様に。

♪ 通奏低音の役目は、何よりもソリストを輝かせる事!
その為には、ソリストのメロデイーを熟知し、できるだけ同じ音を重複しない。

♪ メロデイーを重複すると、ソリストの音程がピッタリでないと目立つので、通奏低音者はメロデイーラインよりも1つしたの和音の転回形で弾く事が望ましい。

最後に、先生がおっしゃったのは

”上手な通奏低音者が演奏している時ほど、アンサンブルの中で馴染み、自然に聞こえて存在を意識しない。
だから、良い通奏低音者は、コンサート後にすぐに褒められることは期待できない・・・”

ということで、縁の下の力持ちとして、どの様にソリスト達を助け、輝かせるか!というコツを皆様に伝授して頂きました。
フィッチ先生も昨日、講座の始めにおっしゃっていたように、
少しでも、多くの方にこの講座と先生の本を通じて、通奏低音は無理だわ・・・即興なんて!と怖がっている方にも、
気軽に始めれる入口になればと願っております。

チェンバロ協会の皆様や、お手伝いに来て頂いた学生さん、演奏して下さった皆様のお陰で無事に終了でき、心より感謝しています。
また、アメリカやフランス、オランダから素敵な音楽家が来る時には、この様なワークショップを企画したいと思います。
皆様こんにちは。
先日は、初雪が降りましたね。

さて、昨日チェンバロ協会主催による、フランシス・フィッチ女史:通奏低音のワークショップが行われました。
2週間前からお知らせをしたにも関わらず、超満員になり、多くのチェンバリストや勉強している方にお越し頂きました。

フランシス先生は、私が13年前にボストンで通奏低音を習った先生で、現在半年間フェリス大学の客員教授として来日なさっています。昨年度、先生の25年間の通奏低音を教えた経験をまとめた本を出版なされました。

A Thorough and Continuous Figured Bass Workbook for Keyboard Players(英語)
鍵盤奏者のための通奏低音ワークブック・(3800円税込)本の取り扱い・お問合わせ・予約は、古楽研究会までどうぞ。
TEL.03-3530-7280 FAX.03-6806-0633 
info@japan-harpsichord-society.jp  http://japan-harpsichord-society.jp

日本でも、通奏低音を学ぶ教材があったら良いと思う方が沢山いらっしゃるのではないかと思い、今回この本と共に実際に6人のチェンバリストに演奏をしてもらいながら、一緒に演習などをしていきました。


会場の皆様にも、バスの低音に書かれた数字(ソプラノ)を、番号で歌う練習では、皆様笑いながら、(8、3、5、3、3、8)などと参加して下さいました。
その後、4声体も会場の皆様に好きなパートを歌って頂き、良いVoice Leadingは、歌うのも自然であり、きれいなメロデイーだと体験して頂きました。

ー2台のチェンバロで演習。

1.同じバスを左手でアンサンブルの様に呼吸を感じて弾きます。
2.1人がソプラノを(ミーレード―シ)と付けます。
3.2人目が内声(ソーソーソーファ#-ソー)と弾きます。
4.2台でそれぞれ、その基本の音から少し即興をしてみます。

この様に、簡単なバスを繰り返し、自由に即興していく経験を2人でしていくことにより、
アンサンブル(相手を聞きながら即興する)能力も高めます。

後半は、実際に2組のアンサンブルに演奏をして頂き、フィッチ先生にレッスンを受けました。
Strozziを演奏して頂いた、小野さんと染谷さん。グランドバスをどの様に演奏するのか。右手の即興に、歌のモチーフを模倣して間奏を弾くなど先生のアイデアが提案されました。

Manchiniのリコーダーソナタ7番を演奏して下さった、淡路さん

フランシス先生のレッスンでの提案

♪ 3の数字の上に#がある場合の2つの例を見比べ、リコーダーが3#(レのバスに対してファ#)をメロデイーで弾いてくれる場合は、チェンバロで3#を重複しなくても良いのでは?
♪ また、別の部分では、リコーダーは3の音を弾いていないので、きちんと和音をチェンバロで弾く事。

♪ 毎回、強拍を重く弾くのでなく、フレーズの中で、軽い1拍目、向かっていく強い1拍目などヴァリエーションがあってよいのではないか?という提案。
リコーダーなど大きな音の出る楽器でない場合は、特に注意してソリストの音を消さない様に。

♪ 通奏低音の役目は、何よりもソリストを輝かせる事!
その為には、ソリストのメロデイーを熟知し、できるだけ同じ音を重複しない。

♪ メロデイーを重複すると、ソリストの音程がピッタリでないと目立つので、通奏低音者はメロデイーラインよりも1つしたの和音の転回形で弾く事が望ましい。

最後に、先生がおっしゃったのは

”上手な通奏低音者が演奏している時ほど、アンサンブルの中で馴染み、自然に聞こえて存在を意識しない。
だから、良い通奏低音者は、コンサート後にすぐに褒められることは期待できない・・・”

ということで、縁の下の力持ちとして、どの様にソリスト達を助け、輝かせるか!というコツを皆様に伝授して頂きました。
フィッチ先生も昨日、講座の始めにおっしゃっていたように、
少しでも、多くの方にこの講座と先生の本を通じて、通奏低音は無理だわ・・・即興なんて!と怖がっている方にも、
気軽に始めれる入口になればと願っております。

チェンバロ協会の皆様や、お手伝いに来て頂いた学生さん、演奏して下さった皆様のお陰で無事に終了でき、心より感謝しています。
また、アメリカやフランス、オランダから素敵な音楽家が来る時には、この様なワークショップを企画したいと思います。

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