寒い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。植山です。 さて、無事に子供のピアノ発表会が終了しました。
1年ほど前からピアノを始めた「初めてコース」チビッ子生徒さん達(4-7歳)の、待ちに待った人生初の舞台です!
6月に行った『夏のコンサート』では、まだピアノを始めて1カ月~6カ月の生徒がほとんどで、ドレミで歌いながら弾いたり、指番号1,2,3,4,5で好きな曲を弾いたり、ハンドベルで『きらきらぼし』『かえるのうた』をみんなで演奏しました。
ハンドベルは、ドレミの配列を覚えるにもとても良いのと、10人以上もの同じ年頃の生徒さんが一緒に演奏できるのも、お友達になれた様でとても良かったです。
左:山田 悠莉先生、右:植山 けい
講師演奏では、2人でチャイコフスキー【くるみ割り人形】を連弾させて頂きました。
あれから半年間、毎月のレッスンを続け、一歩一歩上達していきました。 全員が両手で、『メリーさんのひつじ』『ちょうちょう』『ハッピーバースデー』『ロンドンばし』『かっこう』『チューリップ』『聖者の行進』などが弾けるようになりました。
もっと弾きたい!という子は、先生と一緒に連弾で英語の曲『Aura Lee オーラリー』、『The Wheels on the Bus バスの歌』や『Old Macdonald Had a Farmゆかいな牧場』を連弾しながら、英語で歌を覚えました。
一番、子供たちが楽しみながら弾けるのは、好きな曲を弾けるようになること!そして、歌いながら弾く、英語で歌うことで、複合して多くの能力が伸びていきます。さて、来年はどんな曲をみんな弾けるようになるでしょうか?
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【初めてコースから始め、中級レベル】まで上達した生徒さんがいらっしゃいます。
小学2年生で1年前に“ピアノをやりたい!”と元気一杯に始めたN君は、メキメキと上達し、指番号、ドレミ、両手をいち早く習得し、歌の曲集を終え、本格的なクラシックのレパートリーを始め、憧れのブルグミューラーの『タランテラ』を堂々と演奏しました。
家の電子ピアノに入っている、色々な名曲を耳で聞いて、自分でこんな感じ?と弾けるので、レッスンに来ると『トルコ行進曲』や『バッハのインベンション』、『エリーゼの為に』など冒頭を弾いてくれます。
これは、すごい!と私もビックリ。弾きたい曲が山盛りなんですね!
ブルグミューラーをまだ始めたばかりでしたが、『夏のコンサート』で小学6年生のIちゃんが弾いていた『タランテラ』が好き!ということで、『かなり難しいけれど、きちんと練習する?』と聞くと、『やりたい』ということ。
通常ならば、ピアノを始めて3年目くらいに弾く上級の曲を1年目で弾くのですから、大変なことです。しかし、本人の意思を尊重して、以下の様に取り組みました。
①譜読みの仕方を丁寧にフラット、ナチュラル、シャープ、新しいリズム、ペダルの使い方を勉強
②ゆっくりの練習、リズム練習などをして、少しずつテンポを上げていく。
③本番1-2カ月前になり、早く弾けるようになっても、常に基本に戻り、〈美しく歌う、強弱、フレーズを気を付けて弾くよう〉ことを勉強。
「さて、本番はどうでしょう?」
とても落ち着いて安定したテンポで、大人の演奏ができました。N君も、お母様もほっとして、喜ばれていました。
数か月間という長期間、少しずつ日々の練習、週1回のレッスンで仕上げていくというのは、忍耐力や集中力も訓練されます。それだけでなく、発表会の様な大舞台で、日頃の地道な練習を人前で演奏することで、達成感や満足感を得ることができます。これが、とても大事です。
『私でもやればできた!僕の憧れの曲が弾けた!大きな舞台で、緊張したけど最後まで弾けた!』という、1つでも良いことがあれば、大きな自信が生まれます。
そして、〈また次回は頑張ろう!〉と目標ができます。
他の生徒さんの演奏を聴くことで、「あの曲きれいだな。あれ、弾きたいな」等、無意識に触発され、お互いに良い影響を与えます。
そんな、素敵な集いの場となり、また来年に向けて向上していけたらと思います。
私と山田先生も、ほっと一息すると共に、また来年に向けてより一層皆様が、音楽を楽しめるよう、素敵な曲が演奏できるよう、より深い音楽性を感じられる様、レッスンをして行きたいと身の引き締まる思いがしております。
何よりも、今回演奏なさった生徒さん、そして見守られていたご家族の方々が、とても喜ばれている姿が何よりものご褒美だと思います。
また、来年の発表会が今から楽しみです。