Kay Music Academy

〜子供から大人のためのピアノとチェンバロレッスン〜

浜野 範子さん ピアノリサイタル

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先日、銀座の王子ホールで行われた、浜野 範子さんのピアノリサイタルを聞きに行ってきました。
浜野さんは、プロのピアニストとして素晴らしいキャリアをお持ちで、大学の先生として指導もなさっています。

コンサートの前半はシューマン、後半はドビュッシーのプログラムでした。
シューマンらしい重厚感と構築感を持ちながらも、ロマンテイックな世界を堪能させて頂きました。
ドビュッシーは、フランスらしい軽やかな音色とタッチに、まるで違う世界へ連れて行かれました。

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このピアノリサイタルの10日前には、関西でバッハのブランデンブルク協奏曲第五番のソリストとして、ドイツにシュトウットウガルト ゾリスデンと共演なさいました。

そんな浜野さんが、2月頃チェンバロレッスンへお越し下さいました。
浜野さんの様なプロのピアニストが、よりバッハやバロック音楽の追求のために、チェンバロを勉強してみたいということは、私にとっても大変光栄なことです。
浜野さんは、大変魅力的な人間性で、いつも楽しいお話に花が咲きます。

浜野さん曰く、”いい加減にかじったくらいでは、人前でバッハを演奏することはできない”
とおっしゃっていました。

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冬から9月に向けて、チェンバロの中でも最も難曲とされるブランデンブルク協奏曲5番のチェンバロパートを、1ー3楽章までレッスンさせて頂きました。

私もパリ、スイス、南仏ツアーで演奏した思い出の曲です。
最終的には、浜野さんはコンサートでは、弾き慣れたピアノで演奏すると決断なさいましたが、レッスンではチェンバロで演奏して頂き、タッチやチェンバロ独特のアーテイキュレーション、バッハの自筆譜を見たり、他のオーケストラやフルート、ヴァイオリンのソロパートを私が横で弾いたりしながら、イメージを膨らませて行きました。

すでに、プロのピアニストとして素晴らしい音楽性と感性、経験をお持ちなので、それを生かした上でどの様にチェンバロを取り入れていくかという観点でコメントさせて頂きました。
あいにくコンサートは名古屋だった為、応援に駆けつけられませんでしたが、ドイツ人の楽団の方からもブラボーや素晴らしかったと大好評だったそうです。

浜野さんのようなベテランのピアニストの方とのレッスンは、私自身多くの刺激を受け、改めてピアノとチェンバロの奏法や表現の違いを考える貴重な機会となります。

10、11月も別のピアニストの生徒さん達のコンサートがあり、皆様、日々切磋琢磨しておられます。
毎回レッスンで、コンサートへ向けて真剣に取り組んでいます。

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