皆様
急に寒くなって参りましたが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、チェンバロというピアノが発明される前の15世紀-18世紀に演奏されていた鍵盤楽器について動画を作成しました。
どうやって強弱を変えているのか、分かりやすくご説明しています。
どうぞご覧下さい。
VIDEO
長い猛暑が終わり、やっと秋らしくなってきました。
皆様はいかがお過ごしでしょうか。
9月半ばの京都市立芸術大学の集中講義が異例のオンライン となりましたが、無事に終了致しました。
本来ならば、京都へ行き3日間15コマを行ってきました。
この講義は、私が過去20年に世界中のチェンバロやフォルテピアノの楽器博物館やコレクションを回り実際に弾いて発見したことを、是非ピアノ科の学生にも感じて欲しいと思い構成されています。
講義の1/3は実際にバッハをチェンバロで皆の前で演奏して頂く内容 です。
しかし、オンラインの場合はそれができない!
また、楽器の写真や説明の600枚のパワーポイントをただ見てもつまらない・・・
授業中は関連のあるバッハやフランス音楽、スカルラッテイ、また各様式の比較を私自身がチェンバロで弾いて目の前で聞いて感じて貰う方法でした。
それもできない・・・
さて、どうするか?
オンラインで15コマをどの様に構成すれば一番分かりやすいのか考えた末、スライド600枚にチェンバロやバロックオーケストラの音源をBGMとして埋め込み、動画ビデオ にすることにしました。
また、バロックダンスの講義では、舞踏譜を見ながらダンサーが横で踊って、音楽を聴いて関連性を感じて貰えるように多くの動画 を埋め込みました。
なかなか、メヌエット、ガヴォット、パスピエ、サラバンド、パッサカリア の違いなどバロックダンスを体験していない場合は想像しにくいため、見るのが一番早いと思ったからです。
結果、7-8月の猛暑は浪人生の様に籠もって1日8-10時間かけてどうにか1ヶ月半でビデオ16個を仕上げました。
当初予定していた講義日程よりも3週間早く学生へ公開して、好きな時に見てオンラインでテスト16個に感想なども添えて提出=出席扱いとしました。
また、実技の演奏の指導をどうするのか考えました。本来、授業中に演奏して頂くのを講義2週間前にビデオ提出して貰い、35名全員にコメントを書いていき、気が付いたら50ページ以上の内容になっていました。
多くの方の演奏を聴かせて頂き、共通する改善点が浮き彫りとなりました。
1.装飾が適当 →バッハの装飾表があるのに、きちんと確認しないで弾いている場合が多い
2.和声→ 一体何の和音の中で書かれているのか分析をしていない。分かっていても認識が弱い。
3.終止形 →終止形をきちんと感じていない。
4.曲最後のRit →2-3小節前から始めてやり過ぎている場合が多い。
コメントを全員に返却後は講義の3日間でピアノ科の約30名のみ2回目はzoomのオンラインで皆の前で演奏 して頂くことにしました。
すると、
皆さんコロナのこともあり、最近は人前であまり演奏していなかったという緊張もあったようですが、1回目の録画演奏よりも練習して上達 していました。
1日1人8分x10名で3日間30名という限られた時間でしたが、インベンション・シンフォニア、パルテイータ、フランス組曲、イタリア組曲、フランス風序曲のオンラインレッスン をさせて頂きました。
やはり実技は実際に演奏して頂き、こちらもチェンバロで弾いて見せないとなかなか分からないことが多いです。
勿論、音質は圧縮されてしまいますが、椅子の座り方、体の重心の掛け方、タッチ、手首や腕の使い方、呼吸なども含めて色々なことが動画 で分かります。
また、装飾はバロック音楽において非常に重要なので、ダングルベール、バッハ、フランソワ・クープランの装飾表 を実際にチェンバロで弾きながらご説明させて頂きました。
下はダングルベールの装飾表、 上はバッハがそれを写譜したもの
バッハの装飾表
初日と3日目は全員の生徒に、各自の音楽観(日頃、どの様なことを感じて音楽をしているのか)、将来どの様な音楽家になりたいのか、などを生徒に聞いて話して貰いました。
嬉しかったのは、チェンバロの構造や強弱をレジスター(上鍵盤、下鍵盤、4フィートの3本の弦の組み合わせで変えられること)や各国の様式や装飾の違いを知って貰えたこと。
また、3名ほど”バッハは苦手”、”バッハはつまらない”と感じていると初日に話していた学生が、2日後のインタビューでは、”こんなにバッハが自由で良いと思わなかった”、”バロック音楽の楽しさが少し分かった”など、イメージを払拭できていたことです。
講義ビデオで様々なチェンバロやオルガン、クラヴィコードの演奏を聴いて、同じ曲でもこんなに奏者や楽器によって異なるのかと感じ、オンラインレッスンでより自由な表現を見て驚いたようです。
特に17世紀フランス音楽のルイ・クープランの小節線のないプレリュード(↑楽譜) は、全て全音符で書かれており、テンポと小節が設定されていません。
まるで、即興演奏のように自由に弾く様式 です。
こんなジャズみたいなスタイルがバロック時代にあったなんて・・・と目から鱗だったようです。
実際、このプレリュードについて説明した講義ビデオのアンケートに実際に弾いてみたいか聞いたところ、
1.分からない・未知の世界
2.興味はある
3.弾いてみたい
の見事に3等分に分かれていました。
その中から、弾いてみたいと答えた3名に弾いて頂いたところ、3者3用の異なる演奏で 聞いていた他の生徒も大変面白かったようです。
また、作曲科の生徒にその場で、同じ和声で自由に即興 して頂きました。
何とも素敵な現代&バロック風なパッセージが入り交じった即興演奏で、私も拍手 をして新鮮でした。
始めはオンラインで一体大丈夫かと大いに心配しましたが、講義ビデオ(オンデマンド)とzoomのオンラインレッスン90分x4回で、チェンバロ奏法について実際に弾きながら説明したことで、ピアノとの違い、またピアノ奏法にもいかせる色々なヒントをお伝えさせて頂きました。
今後は、オンラインレッスンや講義が世界的にも用いられて行くと思いますが、色々な可能性があると思います。
しかし、演奏だけを純粋に聞きたいときは、勿論生演奏以上に素晴らしいものはありません。
音の余韻、生まれる瞬間はその時、その場に集っていらっしゃる聴衆の皆様とご一緒に生まれるライブ感が何よりも醍醐味だと思います。
皆様こんにちは。
大学の講義に使用している資料を幼稚園生から分かりやすく理解できる資料にさせて頂きました。
ピアノでもメヌエットやガヴォットなど、バロック時代の曲を沢山演奏します。
その時代は、まだピアノの前のチェンバロ で演奏されていました。
どんな楽器なの?
音色は?
バッハやモーツァルトも弾いていた楽器を聞いてみましょう。
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お母様とご一緒に楽しんで頂ける内容になっています。使用している音源は全て植山の演奏です。
どうぞお楽しみください。
皆様こんにちは。
梅雨が続いており、楽器にとっては1年で一番管理の難しい時期ですね。
さて、東京都の【アートにエールを】という芸術支援プロジェクトで、チェンバロの動画演奏が公開されました。
今回は、2年前にロンドン&ケンブリッジ大学で演奏させて頂いた「さくら」 とバッハ:ゴルトベルク変奏曲よりアリア をチェンバロで演奏させて頂いています。
曲やチェンバロの説明もさせて頂いております。
どうぞお楽しみください。
Here is a video link of Tokyo art project.
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I’m playing a Japanese piece “Sakura” and the aria from the Goldberg variations. Please enjoy!
皆様こんにちは。
イタリア、ナポリ出身のドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)はバッハ、ヘンデルと同年生まれ。555曲のソナタを残し、この曲は手の交差や跳躍、フラメンコ💃を思わせる和音が魅力です。
快活な曲、しっとり美しい曲など様々です。
是非、鍵盤を弾いている方は数曲お好きな曲を弾いてみて下さいね。
Essercizi per gravicembalo(consists 30 sonatas) by Domenico Scarlatti was published in 1739 in London.
ドメニコ・スカルラッテイ 「チェンバロのための練習曲」(ソナタ30曲)は1739年にロンドンで出版されました。読みやすいのでそのまま弾けます。
Domenico Scarlatti(1685-1757):Sonata K.56 c-moll. ソナタ.56ハ短調
Domenico Scarlatti(1685-1757):Sonata K.213 d-moll.
This is one of my favorite&calm piece.
ドメニコ・スカルラッテイ ソナタニ短調 心が安らかになる素敵な曲です。
Domenico Scarlatti(1685-1757):Sonata K.492 D-dur.
It’s a very fun piece with flamenco rythm and scales.
ドメニコ・スカルラッテイ ソナタニ長調 陽気でフラメンコのリズミックや速い音階が駆け抜けます!オーレッ!
Domenico Scarlatti(1685-1757):Sonata K.17 h-moll.This piece is mainly written with cross hands.It’s written “Allegro”,but I find these beautiful harmonies are also melancholic.
ドメニコ・スカルラッテイ ソナタ17番ロ短調 左手の交差で美しいメロデイを奏で、右手は和音の色を醸し出すステキな曲です。
皆様こんにちは。
17世紀フランスのクラヴサン曲の特徴として、「小節線のないプレリュード」 というスタイルがあります。
これは、リュートなど弦楽器の様式をそのままクラブサンへ踏襲した形です。
その為、和音は一緒に演奏するのではなく、ド~ミ~ソ~とずらして弾きます。
また、弦楽器の響きに近いチェンバロ(伊語)は音の減衰が速いこともあり、ずらして弾いた方が音が次々へと生み出され音が持続すること、またその方がエレガントに聞こえます。
フランス語やフランス音楽においてはclavecin クラヴサンと表記することが多いです。英語ではハープシコードです。
この小節線のないプレリュードの中でも多くの名曲を残した作曲科にダングルベール(1629-1691) とルイ・クープラン(1626-1661) がいます。18世紀以降の小節やテンポの決まった曲とは異なる自由さが素敵です。
ダングルベール:クラブサン曲集 1689年初版譜
ダングルベールの装飾表は、丁寧に書かれています。
クラヴサン曲の中でも華やかな装飾が魅力なのですが、滑らかに弾けるようになるまでは一苦労!
バッハも写譜をして、彼の装飾表にも同じ記号が用いられフランス音楽からの影響が伺えます。
動画は楽譜2枚目から最後までの演奏です。ご覧頂くと面白いと思います。
ト短調のプレリュートの楽譜(2枚)です。まるで宇宙に♪が浮かんでいるようですね。
演奏者により間の取り方は自由です。
Louis Couperin(1626-1661):Prélude à l’imitation de Mr.Froberger. Please enjoy with a glass of wine( in the painting!)
This prélude is written in 17th centry improvising free style.
ルイ・クープラン: フローベルガー氏の模倣よる前奏曲
ルイクープランの自筆譜はなく、パリ国立図書館に残されているボアンの手稿譜 。
この曲の冒頭。ルイ・クープランのプレリュードは全て全音符で書かれています。その為、奏者が和音の音、メロディ、装飾など分析をして大事な音は長めに弾くなど即興的に弾きます。
チェンバロに描かれているワインの絵とご一緒にお楽しみ下さい。
この曲は小節線がなく即興的なスタイルで書かれています。
皆様こんにちは。
18世紀フランスの作曲家ラモーはメヌエットやタンブーランなど、ピアノで勉強する【プレ・インベンション】などでも取り上げられています。
ラモー:「1つ目巨人」という面白い題名の曲 をご紹介致します。
冒頭から勢いよく始まり、手の交差が随所に散りばめられています。
手の動きを上から見たら面白いかな? と思い撮ってみました。
冒頭部分のテーマから
中間部の交差の部分です。冒頭と同じテーマから違うメロディへと発展します。
東京オペラシテイ近江楽堂にて2018年9月。
快晴が続いています。
本日、 東京都の緊急事態宣言が解除されました 。
世界中で3月から始まった異例の自粛期間が終わり、ほっとしている方々も多いか と思います。
6月から恵比寿、久我山教室のピアノ・チェンバロレッスンを再開予定 です。
この間に、ピアノ3台、チェンバロ1台全ての楽器の調律と調整を行いました。また、教室では空気清浄機を使用し、レッスンの合間に換気、消毒を行い、前後の生徒と接触を防ぐように時間の感覚を開けて行う予定です。安心して皆様にお越し頂けるように準備を整えて参りたいと思います。
パリ郊外に2000種類のバラが咲き乱れる素敵な公園は今頃満開でしょう。
音楽は人生のどんな時でもそばに居てくれる最愛の友達です。
また、皆様の笑顔にお目に掛かれますこと、楽しみにしています。
ピアノレッスンを全て英語 で致します。東京在住のネイティブや帰国子女の方 、また日本人でインターナショナルスクールへ行かれている皆様へレッスンさせて頂いています。
お子様&大人の方まで、ピアノと仏語 をご一緒に学んで頂けるコースです。
以前に勉強したけど忘れてしまった方、新しくフランス語を始めたい方、フランス語検定や留学前のスキルアップをしたい方。
レッスン時間例は上記のピアノ&英語レッスンと同様です。
最近では日本でもフランス音楽、フランス文学、フランスワイン、レストラン、ケーキなどフランス文化が大変な人気です。
内容 (1) 発音 (2) ネイティブのスピード (3) 文法 (4)コミュニケーション
フランス語の発音は大変美しく、ドビュッシーやラベルの音楽の世界と非常に深く繋がっています。また、フランス音楽を深く理解する上で、フランス音楽の持つリズムや発音を理解することは、大変重要となります。