Kay Music Academy

〜子供から大人のためのピアノとチェンバロレッスン〜

ピアノ生徒様 サロンコンサート

お天気の良い日々が続いていますね。ゴールデンWeekに植えた、野菜もすくすくと育っています。

さて、ピアノの生徒様のサロンコンサートを、千歳烏山のピアノサロンで行いました。

みんな

3歳から60代の方まで、皆様好きな曲を弾いて頂き、普段のレッスンで学んだことを発表する、とても良い機会となりました。

また、小さなお子様は、他のお友達の演奏を聞いたりするのも、とても良い勉強になったようです。

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3歳ー4歳のお子様は、まだ両手で弾けないことも多い為、一緒に連弾しました。

また、姉妹でレッスンに通われている生徒様は、一緒にチューリップを弾きながらみんなで歌ったり・・・

5歳以上になると、両手でも弾けるので数曲短い曲を弾いて貰いました。

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小学校4年生以上になると、ソナチネやブルグミューラーなどもスラスラと綺麗に弾いています。バッハのインベンションもとてもよく弾けました!

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小学5年生ではシューベルトの即興曲、そして大人の生徒様は、ショパンのノクターンや別れの曲、シューマンの飛翔やメンデルスゾーンの厳格なる変奏曲といった、大曲に挑みました。

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こうして、気軽に人前で演奏をする機会を経験して慣れるということは、とても大事だと思います。

私自身、子供の頃から何百回と失敗を続けて、慣れて行きました。練習嫌いな私も、失敗から”やはり練習しないと間違えちゃう・・・”と体験して、

少しずつ自意識が芽生え、練習も増えて行ったと思います。

 

小1-大学4年までびっちり13年間日本の音楽教育を受けましたが、その後13年間にアメリカ、オランダ、フランス、ベルギーの音楽教育を受け、演奏活動を通して、音楽はスパルタ方式でやるものではなく、個性を伸び伸び生かして育てられるんだ!という大きな発見があありました。

私にとって、音楽とは競争ではありません。音楽とは、自分が伸び伸びと自分らしくいられるもの。

言葉では表現できない、見えない”感性”を表現できるものです。

 

見えないものを比べるというのは、そもそもおかしいと思います。しかし、この世の中ではコンクールで賞を取り、有名にならないと音楽家として生きていけないと考えがちです。

その5%以下の成功例にはまらなければ、プロになれないと、日本に居る時に感じました。

 

その後、海外に出て決してそうでないことを見ました。

百人いれば、性格も人生も、声も100通り違う様に、音楽との接し方も100通り違って良いのです。

 

そして、自分を信じるということ。自分の感性を信じて表現すること。

他人にどう思われようが、そんなことは気にしないで、自分の心を開けて、音を通して自然に表現すること。それで良いと思います。

 

それが、本当に”自分自身”である時、音が語り、その人にしか出せない”音楽”になっていると思います。

そして、人が喜び、共感してくれるのかもしれません。

 

より音楽に深く集中し、自己を見つめることが、人の心にも音を通してメッセージを届けれる事だと思います。

そんなことを、レッスンを通じて伝えていけたらと思います。

チェンバロ生徒様 サロンコンサート

皆様、こんにちは。チェンバロ・ピアノ教室Kay Music Academyをオープンして約1年が経とうとしています。

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この間に、日本各地、そして遠くは香港から生徒様がレッスンを受けに来てくださり、私も多くを学ぶ日々です。

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6月に香港の生徒様が3日集中レッスンを受けに来るということから、日ごろ1人で練習をしていらっしゃるので、日本にいる他の生徒様もお誘いして、

みんなで交流できるサロンコンサートを企画しました。

予備 生徒の声

これまでに、レッスンで学んだ曲から数曲ずつ弾いて頂きましたが、皆さんそれぞれに、達成感、そして今後の課題も見えたようで、有意義な時間となりました。

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演奏の後にはイギリスの紅茶とケーキを美味しく頬張りながら、色々な楽しいお話しに花が咲き、生徒様との楽しい交流の場となりました。

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また、クリスマス頃に冬のコンサートに向けて半年間、レッスンに励んで行きたいと思います。

1月には、ホールでの発表会もある為、12月には仕上げて、ゆっくりとお正月を過ごしてゆとりを持って迎えれたら良いと思います。

チェンバロを演奏してみたい方、バロック音楽が好きな方、皆様お気軽に無料体験レッスンも受付できますので、お問い合わせ欄より御連絡下さいませ。

植山けい チェンバロリサイタル 無事に終了!

皆様、こんばんは。 チェンバロリサイタルが無事に終了致しました。 本当に多くの方がたにご来場頂き、感謝の気持ちで一杯です。

チェロのラファエルは、リサイタル当日のお昼に東京に飛行機で到着し、ホールで音響チェックをして、チェンバロとのバランスなどを確認し、仮眠をとり、コンサートへ望みました。 いつも、ラファエルはコンサート前は、パリだろうが、フランスの田舎の教会だろうが、東京だろうが、コンサート直前は頭を空っぽにする為か仮眠をとります。

普段の彼のスケジュールは毎日違う国に居るということも珍しくありません。 実際、パリでリハーサルして本番までの数日は、パリでレッスン、リハーサル後にスペインに飛び、空港から4時間ドライブでフランスの田舎に到着してコンサートをし、翌日は隣のルクセンブルク公国へ3時間ドライブで弾いて、夜中2時にはフランスへ帰ってくるというタフぶり!

日本が大好きでここ10年ほど毎年来日しているので、日本の良さを尽くし、築地のお寿司屋さんを食べたら、パリのお寿司は全くの”別物”!!と言っていました。

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バッハのFantasieとFugue (ファンタジーとフーガ)を演奏後、初めてチェンバロを聞きにいらっしゃる方も多くいるのでは?と思い、楽器の説明後、ラファエルを紹介し、 登場して頂き、バロックチェロの説明。

ラファエルとはざっと楽器の説明ね。と楽屋で話していたものの、弓やガット弦まで説明し、私の頭の中では、通訳する内容がどんどんと長文になっていき、 話し続けるラファエルに思わず、笑ってしまいました。 気が付くと15分もかかってしまい、ラファエルがバッハの無伴奏チェロ組曲を弾き始めのころにもう7:25分?!?! ・・・・

ということで、急遽その後のチェンバロソロのパルテイータ2番も繰り返しをカットしたり・・・

後半は、演奏に集中しようということでトークなしに最後までチェロソナターチェンバローチェロソナタの流れ。 最後のアンコール前に、是非ラファエルが一言お話をしたいと。

実は、コンサート10日前に世界的なチェリスト・ヤーノシュ・シュタルケル氏がアメリカで亡くなったということ。 ラファエルと、奥さんのパスカルは共にアメリカのインデイアナ大学でシュタルケルに学び、心から悲しいできごと・・・と心を落としていた。

ラファエルの滞在先のホテルとフランスのラジオ局をつないで、ライブインタビューや新聞の取材などを受けていたということ。 是非、アンコールのヴィヴァルデイのゆったりとした曲を、シュタルケルに捧げたいと。

最後に2人で呼吸を合わせて演奏し、そしてゴルドベルク変奏曲のアリアを演奏させて頂きました。

ラファエルとは、来年1月にナントでコンサートをします。 本当にかけがえのない、素晴らしい友人であり、尊敬すべき音楽家です。

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フランスから来日していた共通の友人であるアンサンブル・コントンポランのチェリスト、エリックマリアも駆けつけてくれました!

また、日本で素晴らしい企画ができることを、願っています。

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いつも仲良しのお友達からは、素敵なお花をプレゼントして頂きました!

第4回バッハ公開講座 無事に終了!

皆様こんにちは。
第4回のバッハ公開講座は、いよいよ【インベンション】が始まりました!
インベンションシリーズを始めるに当たり、現存する資料内容など、ここでもご紹介させて頂きます。

皆様が楽譜を選ぶ時、指使いや装飾音を確認する際に、1つの楽譜だけでなく、バッハの自筆譜と比べて見て頂くと、まるでバッハのレッスンを受けた様に?彼の息吹を感じられますよ!
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インベンション1番1ページ目。
有名なインベンションですが、ベルリン図書館にあるバッハの自筆譜には、後から書き加えたであろう、3連音符になっています。

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ウィーン原典版とベーレンライター版はこちら。

ウイーン原点版には、バッハが書いた3連音符のヴァージョンも掲載されています。

 現存する貴重な資料3つ

①1723年 バッハの自筆譜(ベルリン図書館所蔵)

バッハのオリジナルのスラーと装飾音が書かれている貴重な資料。バッハの生徒や家族などで、沢山写譜された。長男のレッスン中に書かれたと思われる。長男も作曲に参加しただろう。

 ②1720年 ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集(アメリカ・アメリカのイエール大学音楽学部付属図書館所蔵。)

1932年 Da Capo Press:New Yorkより出版。

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Preambulumというタイトルのもと、15のインベンションが書かれている。 シンフォニアも書かれているが、c-mollがなく、D-durは未完成。長男のヴィルへ   ルム・バッハによって書かれているが、父ヨハン・セバスチャンの監修によるものと考えられる。
大部分のインベンションとシンフォニアは父によって書かれている。
有名な装飾音の表が載っているのもこの音楽帳。

③1725年バッハの弟子ヨーハン・ニーコラウス・ゲルバーによる筆写譜(ハーグの国立博物館所蔵。ベーレンライターに、ゲルバー筆者譜のシンフォニア4.6.9.11.13番と5番のファクシミリが掲載されています)

この①-③の資料をもとに、Urtextと呼ばれる原典版がヘンレ、ベーレンライター、ウィーンより出版されています。

ここで、楽譜についての用語を整理してみましょう。

A 自筆譜ファクシミリ)

:作曲家が書いた楽譜。バッハが作曲した過程が読み取れる為、貴重な資料として現代の原典版の出版の際にも最も重要。

B 英:Facsimile of Manuscript, Autograph)

:自筆譜の忠実なコピーで、バッハの奥様アンナ・マグダレーナ・バッハ
(バッハと似た筆跡)や生徒の楽譜も現存する。当時は、コピー機もないですし、銅版印刷も大変高価な時代ですので、生徒やアマチュアの間で人気の曲は、多くの写譜が残されていますが、伝言ゲームと同じで、小さなスラーや装飾音など、少しずつ相違点も出て来てしまいます。

C 全集)

:学術的考証を十分に経ているが、批判的な注釈はやや短くなる傾向があります。

D 原典版

:「原典とは、本来音楽的に意味されていたものを最大限に忠実に保ちながら、
譜面の外見上は近代化された楽譜」
学問的批判的な版であると共に、実際に演奏に用いるための版で、たとえば指使いなども必要であれば指示に含まれます。

今回は、3冊の原典版を比べ、指使いも3通り違いますが、これはバッハが書いた指使いではなく、各編集者の案です。
ヨーロッパ人の手と日本人の手、そして1人1人使いやすい指使いは違いますので、参考程度にして、最終的には自分の表現したいフレーズを歌いやすい様に、考えることが最善ではないでしょうか。

また、数少ないですがバッハの残した指使いが書かれた他の曲などを参考にするのも、良いと思います。
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【インベンション第1番】ヘンレ版
その他、日本の出版社やツェルニー版などは、バッハが何も記載していないくても ”Allegro” 四分音符=120の様にメトロノームのテンポ表記、また数小節に渡ってスラーを書いてありますが、これは、あくまで編集者のアイデアで、バッハではありませんので、よく見極めて下さい。
できるだけ、バッハの自筆譜を忠実に再現した楽譜を使用することを、お勧め致します。

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バッハは、インベンションを1720年より書き始めましたが、始めは長男であるヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのために、レッスンで使用する為に作曲し始めた様です。また、その小曲集の冒頭にバッハ自身が書いてあります様に、”カンタービレで歌う様に弾く”奏法を身に付けるだけでなく、作曲も学ぶ目的とされていたことが分かります。

和訳
『率直なる手引き。クラヴィーアの愛好者、特に学習に意欲のある者が、まず2つの声部をきれいに弾くことを学び、
さらに進んでは3つのオブリガート声部を適切に処理できるように、またそれに伴い、優れたインヴェンション(着想)を得るだけでなく、それをうまく展開できるように、そしてとりわけカンタービレな奏法を会得し、同時に作曲のためのしっかりした予備知識を得るために』とある。)

当時の【カンタービレな奏法】とは、どの様な弾き方だったのでしょう?
想像することしかできませんが、バッハが愛したクラヴィコードで演奏することを想定すると、イメージが湧くと思います。
チェンバロは弦を弾きますが、クラヴィコードという長方形の楽器は、バッハだけでなく、長男、次男も愛した鍵盤楽器です。
オルガにストの自宅用の練習にも最適とされています。
指先と鍵盤のコンタクトがとても大事で、強弱、クレッシェンド、ビブラートも指先でできた、楽器です。

以下、クラヴィコード詳細はウィキぺデイアより引用させて頂きます。

クラヴィコードは鍵盤楽器の一種。14世紀頃に発明され、オルガンやチェンバロ、ピアノなどと並行して、16世紀から18世紀にかけて広く使用された。特にドイツ語圏の国々、スカンジナビア半島およびイベリア半島において盛んに用いられた。中世のモノコード(モノコルド)に鍵盤機構を付加したものから発達したとする説があるが、確実な証拠は残っていない。

長方形の箱形の楽器で、テーブルや専用の台などの上において用いる。音量はチェンバロなどに比べると小さい。1730年代以前に製作された楽器の多数は小型(幅4フィート、音域4オクターブ程度)であるのに対して、後期の楽器には幅7フィート、音域6オクターブに達するものもある。

内部構造は比較的単純で、左側に鍵盤、右側に響板が位置し、響板の下の空洞が共鳴箱となる。弦(真鍮あるいは鉄弦、通常は複弦)は左側のヒッチピンと右側のチューニングペグの間に張られており、チューニングレバーを用いてチューニングペグ側で巻き取って調律する。チューニングペグの手前にはブリッジが配されている。鍵は小さな金属片(タンジェントと呼ばれる)の取り付けられたレバー(てこ)となっている。 鍵を押し下げるとタンジェントが弦を上に向かって垂直に突き上げる。タンジェントによって分割された弦のヒッチピン側はフェルトによって消音され、タンジェントからブリッジまでの間の弦が振動する。この振動はブリッジを通して響板に伝わる。音量は鍵を叩く強さによって調整が可能である。また打鍵後も鍵を押す強さによってピッチが変化し、これを利用してビブラートをかけること(ベーブング)も可能である。 鍵を離すと弦からタンジェントが離れ、弦全体がフェルトで消音される。

タンジェントの接触によって弦の振動長が決定するという構造上、複数の鍵をそれぞれのタンジェントが弦にあたる位置を変えるようにして同一の弦に割り当てることも可能である(モノコードに類似)。こうした楽器は特に「フレッテッド・クラヴィコード」と呼ばれている。この技術によって必要となる弦が少なくなることから、楽器の製作が容易になる。その一方で、1本の弦では一度に1つの音しか出せないため、楽器の能力を限定してしまうこととなる。複数の音が割り当てられる場合、一般には同時に奏でられることが稀な音(例えばハと嬰ハ)が同一の弦に割り当てられるが、これにより例えば半音のトリルなどは演奏が難しくなる。18世紀には、各鍵ごとに一対の複弦が割り当てられた、「アンフレッテッド・クラヴィコード」も作られた。

オルガン奏者の練習用には、1つあるいは2つの手鍵盤と足鍵盤を持つクラヴィコードが製作された。電気式ふいごが発明されるまでは、オルガンの演奏に必要なふいごの操作は人力で行われ、多くの労力を要したため、オルガン奏者は練習にクラヴィコードを用いる事が多かった。そのため、この時期に作曲された「オルガンのための練習曲」は、より正確には足鍵盤付きのクラヴィコードを意図したものであるとの見解もある。

1400年ごろから1800年ごろにかけて、チェンバロ、ピアノおよびオルガンのために書かれた音楽の多くはクラヴィコードによって演奏することが可能であり、また実際に演奏されていた。家庭用の楽器として多くの音楽家に愛用され、例えばヨハン・ゼバスティアン・バッハの子であるC.P.E.バッハはクラヴィコードの熱心な支持者だった。また、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンのソナタのいくつかも、当時のドイツ・オーストリアで製作されていた比較的大型のクラヴィコードで演奏されたと考えられる。

春のフランス/Le printemps en France

朝日の中のシャルトル大聖堂

皆様、こんにちは。
やっと春嵐!?も去り、ポカポカ陽気になりましたね。
去年の今頃は、コンサートの為にパリへ3週間ほど滞在していました。

半年ぶりのパリの街を散歩したり、オリジナルのチェンバロを博物館へ見に行ったり、とても有意義な時間でした。
偶然にも、私のバッハ:ゴルトベルク変奏曲のCDがフランス国営ラジオで放送された日は、耳を澄まして、フランス語で何と紹介されているのか?、そして自分の演奏が紹介されるのを、ドキドキしながら聞いていました。


また、18世紀のチェンバロを弾かせて頂く為に、北フランスのシャルトルへ電車に1時間乗って行きました。


世界的に有名なシャルトル大聖堂のステンドグラスには、圧巻でした。
デザインや聖書の色々な場面が、細やかな色彩感と共に表現されています。

ヨーロッパでは、宗教と共に教会音楽も発展し、オルガンは古く昔から天に地上の声を伝える楽器として愛用されてきました。


ばら窓。ノートルダムのばら窓は濃いブルーが基調ですが、また違った趣ですね。


外から差し込む光で、とても綺麗です


外から見た大聖堂。ちょうど左側がバラ窓です。

あまりに高くてカメラ内に映りません


ファッサード

彫刻の1つ1つに職人さんの魂がこもっています

大聖堂の裏には、素敵なお庭、そして楽器博物館があります。


個人所有の18世紀のチェンバロが保管されています。この日は閉館日で特別に試奏させて頂きました。

チェンバロを弾いていて、ふと見上げたらこの部屋に、1811年6月2-4日までナポレオンと奥様のマリールイーズさんが滞在していたということです。まあ!何と!!
と1人で驚きながら、チェンバロの音に耳を傾けていました。天井も高く、素晴らしい響きがします。

日本は湿気が高い為、音が空気中に響きにくいのですが、乾燥しているヨーロッパで石作りや教会の10メートル以上の天井の中では、音が自然に伸びていきます。

チェンバロは1台1台装飾、タッチ、音色も全て違うオーダーメードの楽器です。

鍵盤にも金箔が貼られています。黒鍵の金箔はちょっと剥がれていますね。ラ#だけついてますが、あまり使わなかったのでしょうか?(笑)

響板の中にも素敵な絵が描かれています。こでも、1台1台全てハンドメイドです。
現代のチェンバロも専門の装飾画家が、フランス式、ドイツ式、フレミッシュ式、イタリア式チェンバロに合わせて違うスタイルの装飾を描きます。

楽器の構造やボディのライン、音色、足台なども全て各様式によって異なるのは、アンテイーク家具と似ています。

窓から見える庭園。全て計算されて美しく設計されていますね。

ノルマンディー地方の典型的な木組みの家。可愛いですね。

パリへTGV高速列車で戻ると、八重桜が満開でした。パリの桜は、ほとんどが濃いピンクで、私は薄いピンクの方が日本らしいなと思いますが、皆様はいかがでしょうか。

ここはどこ?
と思う様な、素敵な雰囲気。

5つ星の由緒ある”プラザ・アテネ”のホテルで、贅沢なサロンコンサートで演奏させて頂きました。


”Le salon de Marie Antoinette マリーアントワネットのサロン”でコンサート。

こじんまりとして20名ほどのサロン形式。昔は、こんな風にヴェルサイユ宮殿で、王侯貴族と親しい友人でチェンバロを楽しんだのではないでしょうか。

コンサート終演後。

5月7日の東京リサイタルで演奏して頂く、ラファエル・ピドゥ―氏と。

今となっては笑い話ですが、 ホテルは世界中のお金持ちのお客様という感じで、私がロビーで担当者をお待ちしていたら、明らかに客層と違ったらしく(!!)コンシェルジュの方がいらして、

“Qu`est ce que desirez-vous?” 何のご用件ですか?
とわざわざ聞きに来ました。(笑)
“Je vas jouer le concert ce soir…” 今晩のコンサートで演奏するのですが…

とお伝えしたら、やっと
“Entendu madame.Attendez-ici,s`il vous plait” 分かりました。ここでお待ち下さい。
と言われ、居る事を許され?

担当者も私の目の前のレセプションにずっと立って待っていたのですが、私=音楽家と分からなかった様で、どこの小娘?と思われていたようです。(苦笑)

夜のコンサートでしたので、宿泊させて頂いたのですが、こんなに素晴しいお部屋は一生に何回泊まれるでしょうか?聞いたら1泊30万だったそうです・・・

こんなことは、さすがにパリでもリッツホテルやプラザなど限られた超高級ホテルでしたか、体験しないお高い感じですが、翌日会った友人に”1つ星の素朴で庶民的なホテルの方が親近感が湧くね”と話したら、笑っていました。

プラザ・アテネはエッフェル塔からセーヌ川を渡ったところなので、絶景です。

その後、パリ中心のシャトレ劇場のフォアイエにて、2枚のCDリリース記念コンサートが行われました。

ソロでバッハ:ゴルトベルク変奏曲を演奏しました。

ラファエル・ピドゥー氏(右側のチェロ)とパスカル・ジョパール女史(左側のチェロ)と、トリオも演奏しました。

無事にコンサートを終えて、帰国しました。例え3日でも、パリの街を歩いているとすぐに住んでいた感覚に戻り、鼻歌を歌いながら歩いている自分に気が付きます。

道路は犬の落し物だらけで、ゴミも散らかっているし、フランス人も自己中心的な人たちも多い・・・

けれども、セーヌ川を見たくなって橋に向かいたくなります。そして、クープランファミリーがオルガ二ストとして活躍していたサン・ジェルヴェ教会を訪れたりしているうちに、すっかりパリに魅了されている自分がいます。

本当に不思議な町ですね。

アメリカーオランダーフランスと3カ国渡り歩き、一番苦労し、大変だったパリですが、今となっては旧友の様に、苦楽を全てひっくり返して、懐かしい場所です。また7月に訪れるまで、レッスンとコンサートの練習の毎日です!

こうして写真を見るだけで、元気を貰いますね。

第3回バッハ公開講座 無事に終了!

第3回バッハ公開講座が無事に終了致しました。

東京だけでなく、遠くは香港からも参加して頂き、【イタリア協奏曲】を演奏して頂き、チェンバロ奏法について具体的にお話しさせて頂きました。

Lesson 2
チェンバロの音を鳴らしているジャックはこんなに小さいです!
皆様にも、弦を弾いている感じを体験して頂きました。
ピアノは叩いていますが、チェンバロは弾いている為、タッチや奏法も異なります。

Lesson 3
この5日間、香港よりチェンバロレッスンの為に来日なさった生徒様にもご参加いただきました。

香港には、チェンバロの先生や講座、スタジオなどがないそうで、昨年12月に初めて東京にレッスンにお越しくださり、今週イースターのお休みを利用して、2回目の東京レッスンの為に来日なさいました。

数か月に1回しか来日できないということで、その間の補助的な意味で、メールでのレッスンを1-3月に行ってきました。
録音とスコア(楽譜に彼女の弾いている指使いやアーテイキュレーション)を記入してメールで送って頂き、それに対して、私がコメントをし、Exlsファイルに各小節ごとの注意点をまとめ、再度彼女が訂正をして、方向性があっているのか確認していくという作業です。
これは、昨年私がバッハのCDの編集作業を、パリのエンジニアと行い、1音1音に至るまで協議していった経験をもとに思いつきました。距離というものは縮めることができないけれど、テクノロジーを駆使して作業することもできると学んだからです。

インベンションの1-8番までを1月ー3月に行ってきましたが、同じ曲を2回目に録音して下さった際には、別人のように変化していて、大変驚きました。私自身、彼女とのメールレッスンをしながら、多くのことを学ばさせて頂いております。

勿論、目の前で手の形、奏法、音の鳴らし方を聞きながらレッスンできるのがベストですが、環境的に難しい場合は、色々な方法を取り入れることも1つの可能性ではないかと思います。

明日で5日目のレッスンが終わり、香港へ戻られますが、この5年間で学びたいレパートリー、10年後にはバッハ全曲を弾いてみたい・・・など高い志をお持ちの方で、今後が楽しみです。

Lesson 1
チェンバロ奏法をご説明させて頂いた後に、それらをどのようにピアノ奏法に生かすのか?というデモンストレーションを行いました。
ピアノであれば、レガートで弾くけれど、チェンバロではレガートで弾いても表情が出ないので、細やかなアーテイキュレーションをする場所など、実際に弾き比べてみました。
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ユーロピアノには、2段チェンバロ、スピネット、グランドピアノがある贅沢な環境の為、楽器の弾き比べなどもでき、皆様にも体験して頂ける機会になればと願っております。

4月21日(日)は、バッハ:インベンション1番ー4番をテーマに開催致します。
ピアニストの方、ピアノの先生、チェンバロにご興味のある方、お好きな方、お気軽にご参加下さいませ。

5月7日 ~第6回 植山けいチェンバロリサイタル~ お知らせ

Kay Ueyama Rectial Tokyo 2013.5.7 裏       Kay Ueyama Rectial Tokyo 2013.5.7

皆様、こんにちは。
梅の花が咲き、春らしくなってきましたね。

第6回 植山けいチェンバロリサイタル 5月7日(火)19時 伝承ホール (渋谷)

世界的なフランス人チェリスト、ラファエル・ピドゥ―氏と共にリサイタルを開催させて頂く運びとなりました。ピドゥー氏とバッハの名曲や、ヴィヴァルディ、デュポール、ロワイエの親しみやすいプログラムです。

パリでピドゥー氏と共に録音させて頂いた『デュポール:チェロソナタ集』は、チェロの豊かな響きと超絶技巧が高く評価され、レコード芸術【準特選盤】に選出されました。

植山 けい:
ロンドン生まれ、東京育ち。2004年Paolo Bernaldiチェンバロコンクール第2位(イタリア)。第19回国際古楽コンクール<山梨>チェンバロ部門第3位(日本)。
桐朋学園大学ピアノ科、アムステルダム音楽院チェンバロ科(オランダ)、欧米4カ国で研鑽を積む。現在パリと東京を中心にチェンバロ奏者として活躍中。
2012年15カ国でソロリリース『バッハ:ゴルトベルク変奏曲』をスイス・ノイシャテル博物館所蔵ヨハネス・ルッカース1632/1745で録音。フランス ディアパゾン・ドール賞、レコード芸術【特選盤】並びに朝日新聞推薦盤に選出された。また、デュポールのチェロソナタ集をラファエル・ピドゥー(チェロ)と世界初録音し、レコード芸術【準特選盤】に選出。Kay Music Academyにて後進の指導にもあたる。

ラファエル・ピドゥー:
TrioWonderer(トリオ・ワンデラ―)のメンバーとして世界的に活動し、シャ
ンゼリゼ劇場(パリ)、スカラ座(ミラノ)などに出演し、フランス国立管弦
楽団など数多くのオーケストラと共演。17歳でパリ国立高等音楽院へ入学し
1等賞で卒業。 1988年ARDミュンヘン国際コンクール入賞、バッハコンクール3位受賞。
これまで数々の録音よりレコード大賞、デイアパゾン・ドール賞を受賞。
2009年パリ・オペラ座にてカダー ル・ベラルビとヌレエフの振付による【バッハ:無伴奏組曲】で特別出演した。現在パリ地方音楽院で教便を取り、ゴフレッド・カッパ制作(サルッツォ1680年)のチェロを使用している。

渋谷駅から徒歩5分の大変便利な350名収容のホールです。恵比寿や代官山から『ハチ公バス』の夕やけ小やけルートもあり、恵比寿ガーデンプレイスの前より15分ほどで到着致します。

Kay`s Cembalo Club (KCC) のメンバー募集中

チェンバロをより多くの方に親しんで頂く為に、色々な活動に励んで参りたいと思います。チェンバロや音楽がお好きな方、興味のある方、お気軽にご登録下さいませ。

メンバー登録は無料で、チケット料金割引、先行予約などのサービスがございます。
お申込みと同時に、KCCメンバー会員ご登録ご希望の方は、チケット割引を適応させて頂きます。(5月7日3,600円、

どうぞ皆様、ゴールデンウィーク明けのイベントとして、是非ご家族やお友達とコンサートへお出かけ下さいませ。
皆様のご来場を、心よりお待ち申し上げております。

4人の響きコンサート終了!

満開の桜も段々と葉桜になってきました。はらはらと桜の花びらが散る姿は、本当に美しいですね。

3月23日(土)4人の響きコンサートが無事に終了致しました。

わざわざ、遠くからお越し下さいました方がたに、心より御礼申し上げます。

今回は、留学時代を共にし、日本でも活躍している仲間と、バロックを盛り立てよう!とイタリアとフランスをテーマに企画・開催をさせて頂きました。

1つのコンサートでチェンバリスト3人+バロックチェロ1人という編成で、ソロチェンバロ、チェロのDuo、そして2台チェンバロもお楽しみ頂ける盛り沢山な内容でお届けさせて頂きました。今回の経験を生かして、次回に続けていきたいと願っております。

とても嬉しかったのは、10年前にボストンでピアノを教えて頂いた恩師、Victor Rosenbaum氏が駆けつけてくれました。翌日にはボストンへ戻られました。

また、いつもコンサートへ来て頂ける小学校の先生や生徒様達にも感謝です。

本当に多くの皆様にお越し頂き、感謝です。

どうぞ、今後も宜しくお願いいたします。

4人の響き 2013年3月23日(土)~イタリア・フランス音楽~

この度、3月にイタリアとフランスで私と同時期に留学し、帰国している仲間とコンサートを開く事になりました。
1つのコンサートで4人のアーテイストを聞ける楽しいプログラムをご用意しています。

チェンバロを初めて聞いてみたい方、珍しい曲を聞いてみたい方、アンサンブルやバロックがお好きな方、皆様お誘い合わせ上、お気軽にお越しください。
当日は、チェロとチェンバロ、チェンバロソロ、2台チェンバロなど様々なアンサンブルをお聞きいただけます。
お申込みは、www.kayueyama.comページかこちらのお申込みフォームからもお申込み頂けます。


~イタリア・フランスで活躍している日本人演奏家4人によるコンサート~
4人の響き 2013年3月23日(土)
場所:古楽研究会Space 1F  自由席:3500円

昼公演:(開場13時30分)開演14時  
夜公演:(開場18時30分)開演19時

 前半:『ナポリ・バロック』   渡邊 孝&懸田 貴嗣 
ランゼッティ&ポルポラ:チェロソナタ、A.スカルラッティ:トッカータ イ長調ほか

後半:『クープランFamily』 野澤 知子&植山 けい 
ルイ・クープラン:組曲ニ調、 アルマン=ルイ・クープラン:La Chéron
フランソワ・クープラン:クラヴサン曲集 第9オルドルより2台の為のプレリュードほか


渡邊 孝: 山梨・古楽コンクールチェンバロ部門最高位、栃木《蔵の街》音楽祭賞を受賞。2001年2004年ブルージュ国際古楽コンクール・チェンバ部門にてディプロマ受賞。ボンポルティ国際古楽コンクールにて第1位、また聴衆賞、 オーストリア国営放送録音賞を受賞。2012年J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲、レコード芸術特選盤に選出。Ricreation d’Arcadiaメンバー。http://darcadia.blogspot.jp/


懸田 貴嗣: 2007年度文化庁在外派遣研修員。2012年9月に「ランゼッティ/チェロ・ソナタ集」(ALCD-1131)をリリース、音楽の友、CDジャーナル等で話題となり、平成24年度(第67回)文化庁芸術祭レコード部門優秀賞を受賞。国内外の主要オーケストラと共演、録音。 http://lanzetti.exblog.jp/


野澤 知子: 東京藝術大学古楽科にてアカンサス賞、安宅賞を受賞。第17回山梨古楽コンクール第1位。きのくに芸術新人賞を受賞。ブリュージュ国際コンクール ディプロマ賞。フランスクラヴサン協会より、若手活躍する演奏家として選ばれる。文化庁芸術家在外研修員。 http://fayette.exblog.jp/


植山けい:。2004年Paolo Bernaldiチェンバロコンクール第2位受賞。2012年バッハ:ゴルトべルグ変奏曲をリリースし、フランスDiapasonD`or賞、レコード芸術特選盤、朝日新聞推薦盤に選出し、ラジオフランスで放送。東京とパリで演奏活動、Kay Music Academyを創立。 http://www.kayueyama.com/

お問合せ&お申込み先:www.kayueyama.com
電話&Fax 03-6304-6966  

♪会場所在地:古楽研究会 Space 1F・
東京都板橋区中丸町10-1 古楽研究会ビル1F 有楽町線 要町駅:3番出口 山手通り沿い徒歩9分

想楽舎 TEL.03-3530-7280  
http://www.space1f.com 

2月17日バッハ公開講座 無事終了!

皆様、こんにちは。
第2回バッハ公開講座【イタリア協奏曲】へ、わざわざ遠い愛知県や東京各地より、お越し頂き、誠にありがとうございました。

bach march

小学生のピアノ生徒様~大人のピアノ生徒様、チェンバリストの方までお越し頂き、色々な観点よりピアノとチェンバロでどの様にバッハを弾くかという内容で説明・実演をさせて頂きました。

ピアノのレッスンでは、普段説明をする時間がなかなか無い、【チェンバロからピアノまでの楽器の発展】や、それに伴い【どの様に奏法が変化していったのか】、また【楽器の機能の違いからテクニックがどの様に異なるのか】、『イタリア協奏曲』を例に取り上げ、実演させて頂きました。

私自身が、同じ【イタリア協奏曲】を目の前にしても、ピアノで弾く場合、そしてチェンバロで弾く場合では、出てくるアイディアが異なります。
それは、ピアノ・チェンバがより美しく響く方法がそれぞれ異なるからです。

一言で説明するならば、チェンバロは【語る】、ピアノは【歌う】奏法が必要となります。

チェンバロで【語る】為には、指先のアーティキュレーションが、大変重要となります。
演説する政治家や演劇の俳優の様に、はっきりと発音をする為には、言葉の前後に小さな『間 silence』を入れたり、発音を明確にしなければ、多くの方や遠くへ伝わりません。

ピアノで【歌う】為には、指だけでなく、手の甲、手首、腕を脱力することにより、自然なレガートで演奏する事が多くなります。

昨日は、実際にチェンバロタッチでピアノを弾いた場合を実演し、細かいアーテイキュレーションでピアノを弾くと、細切れに聞こえてしまい、ピアノには相応しくありませんでした。その為、よりピアノに適した奏法で弾き、聞き比べていただきました。

また、ピアノでペダルを沢山使用し、全てレガートで弾いた場合は、全てが平らに聞こえてしまい、だらしない印象になります。
そこで、イタリア協奏曲をチェンバロで演奏した場合の【アーテイキュレーション】をはっきりとした奏法や、バスの低音をオーケストラのチェロをイメージした場合の切りめのバスラインなどを、ピアノ演奏にも取り入れて演奏しました。

チェンバロやバッハのオーケストラ曲をイメージして、ピアノで演奏すると、より生き生きとしてきます。

上記のように、ピアノとチェンバロの違い。
また、チェンバロを知ることで、どの様にピアノ演奏にも生かせるのか。
を実演させて頂きました。
装飾音や歌い方においても、ピアノではあまり極端なことをすることは少ないのですが、チェンバロ主流のバロック時代では、即興演奏はごく普通に行われていました。

【イタリア協奏曲】第2楽章の様に、バスラインはテンポ通り弾いて、右手のメロディーはイタリアのアリアの歌手のように自由に旋律を歌う事も、チェンバリストの方がピアニストよりも自由に表現していると思います。それは、ピアノレッスンでは、その様な自由が歴史的背景からも許されるということを知らない為、拍どおりに真面目に弾く傾向になっているのではないかと思います。

バスと常に拍が常に合っていなくても、きちんとフレーズの始めや最後、カデンツァなどの重要な場所が一致していれば、自由に歌って良いスタイルです。それは、まるで通奏低音者のチェロやチェンバロと、歌手のアンサンブルと同じで、バスラインがメロデイーを束縛することはありません。

歌手が時間を取ったり、先へ進んでも、一定のバスが常に『軸』となってぶれない範囲であれば、自由にメロデイーを歌ったほうが、美しく聞こえます。

bach march2

一般にピアノでバッハを習う時は、【バッハだから真面目に】とか【スタイルに沿って】と堅苦しい印象があると思います。
しかし、よくよくバッハの楽譜を見てみると、多くのウィットに富んだアイデイアが散りばめられており、その秘密を読み説いていくのは、演奏者自身です。

演奏者の観点『バッハ=真面目』→聞き手 バッハ=真面目な印象
演奏者の観点『バッハ=色々なアィデアの宝庫』→聞き手 バッハ=新しい発見

となるかも知れません。
同じ楽譜を楽しく、退屈に、そしてピアノ、チェンバロで演奏するのも演奏者の自由です。

楽譜にフォルテ(強い)・ピアノ(弱い)と記載されていなくても、和声進行を分析していくと、緊張感のある属七や5度のドミナントの和音の部分や、同じ和声進行が繰り返されているゼクエンツ、解決したときの安堵感など、十分に色とりどりのカラーがあります。
それを感じれるようになれば、チェンバロやピアノ他の楽器でも演奏がより深くなり、説得力が出てきます。
3月以降は、公開レッスン形式で実際に演奏をして頂く生徒様を募集させて頂きます。
3月31日(日)14時~【イタリア協奏曲】実践編や4月以降から始まる【インベンション】シリーズで演奏をなさりたい方は、是非奮ってご応募下さいませ。

今後も、皆様と一緒にチェンバロとピアノ体験をできる場を企画していきたいと思います。

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