皆様こんにちは。
梅の花が咲き、春を感じる季節 となり嬉しいですね。
バッハ:イタリア協奏曲第1楽章に引き続き、第2楽章の演奏動画 を製作しました。
イタリア様式のアリアの様に、自由に美しい右手の旋律が魅力的です。
左手の伴奏はまるでチェロのようですが、跳躍が2オクターブ以上あるバス(低音)は、バッハの中でも珍しいかもしれません。
音編集は自分で行い、動画編集は恵比寿教室でピアノを教えて下さっている三好先生とご長男が仕上げて下さいました。
どうぞお楽しみ下さい。
明けまして おめでとうございます。
皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします。
音楽と共に素敵な年になりますように。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。
今年はコロナの感染防止の為オンラインレッスンを取り入れましたが、皆様のご協力のお陰で無事にレッスンを終えられましたこと、改めて御礼申し上げます。
また、オンラインレッスン後の対面レッスンは、私たち講師にとっても皆様にお会いできる新鮮な喜びがあり、やはり音楽は生で共有できるのが最大の喜びと再確認致しました。
生徒の皆様の目標にサロンコンサートをささやかながら、企画させて頂きました。感染防止をしっかりとして、講師一同サポートさせて頂きます。
2021ピアノ♪サロンコンサートのお知らせ
日時:2021年3月14日(日)13時―17時
恵比寿・久我山教室・練馬教室
日時:2021年3月20日(土・祝)9時―12時
大人クラス・AFJ〔フランス人)・神楽坂・八王子教室
場所: 渋谷区文化総合センター大練習室3階(70名収容に約35名まで)
今年は、感染防止対策のため、見学は生徒のご家族のみ とさせて頂きます。
演奏録画を後日Youtubeでご覧頂けるように限定公開致しますので、お越しになれないご友人やご家族の方にもお楽しみ頂けます。
皆様のご理解とご協力をどうぞ宜しくお願い申し上げます。
アクセス:https://www.shibu-cul.jp/access
皆様、今年も残り僅かとなりました。
バッハ:イタリア協奏曲第1楽章の演奏動画を製作しました。
チェンバロで演奏する曲の中でも、有名なので聞き慣れた方もいらっしゃるかと思います。
この曲は、バッハが ”2段鍵盤チェンバロのために” と楽器をして強弱記号を記載しています。
チェンバロで強弱を出す為には、上下の鍵盤で表現する様子などをご覧頂けます。
どうぞお楽しみ下さい。
VIDEO
皆様、こんにちは。
寒くなって参りましたが、いかがお過ごしでしょうか。
バロックダンスの岩佐樹里さん、フランスよりジョスリーヌ・キュイエさん(チェンバロ奏者)をお招きして行ったコンサート映像です。
舞曲は踊るイメージを持って弾くと生き生きします。
どうぞお楽しみ下さい。
ジャン=バテイスト・リュリ 《アルミッドのパッサカリア》
ダングルベール 編曲 (チェンバロソロパートI)
植山けい 編曲(チェンバロ パートII)
チェンバロ:植山けい、ジョスリーヌ・キュイエ
バロックダンス:岩佐 樹里
VIDEO
D’Anglebert, after Lully’s 《Passacaille pour une femme》 from Alcide, second harpsichord arranged by Kay Ueyama
Harpsichord : Kay UEYAMA www.kayueyama.com
Harpsichord : Jocelyne CUILLER www.stradivaria.org
Baroque danse : Julie IWASA www.julie-menuet.com
Choreography: Pécour 1713
14th April, 2017
Ichigaya lutheran hall, Tokyo
ジョスリーヌ・キュイエさんと2台チェンバロを弾いた東京公演(2017年)のライブ録音 です。
その後、2019年にはフランス・ナントで同様に2台チェンバロのコンサートをさせて頂きました。
ジョスリーヌ・キュイエさんと2台チェンバロを弾いた東京公演(2017年)のライブ録音 です。
その後、2019年にはフランス・ナントで同様に2台チェンバロのコンサートをさせて頂きました。
今は亡きパリの恩師ユゲット・ドレフュス先生からのご紹介 で、日本語を勉強しているジョスリーヌさんという方がいるので仲良くなってねと電話でお話したのが、2009年だったでしょうか。
まさか、その後一緒に演奏させて頂く機会があるとは思いませんでした。
今でもユゲット先生の思い出を共有できる貴重なお友達であり、先輩です。音楽の輪は素晴らしい出会いがあり、感謝です。
ヴェルサイユ宮殿で活躍していた作曲家リュリが書いたメヌエットを、当時オーケストラで演奏していた作曲家であったダングルベールがクラブサン(チェンバロの仏語表記)の為に編曲しました。
ソロパートはダングルベールの書いた曲を演奏し、第2パートは通奏低音(左手に和音を即興)を演奏しています。
どうぞお楽しみ下さい。
VIDEO
Nice memory with Jocelyne Cuiller in Tokyo, 2017. Huguette Dreyfus m’a prensenté en 2009. On pense à elle toujours.
ビデオ第2編 Video Vol.2
チェンバロ:植山けい/Harpsichord : Kay Ueyama
どの様にイタリア協奏曲の強弱を2段鍵盤のチェンバロで演奏するのでしょうか?
kayueyama の Youtubeチャンネルのご登録をどうぞ宜しくお願い致します。
Explanation about the Italian concerto BWV971 on the double manual harpsichord.
How to vary the sound on a harpsichord.
VIDEO
これまでの活動内容 2012年ー2020年
2012年
2012年6月Kay Music Academy設立。第1回Kay Music Academyピアノ発表会 2012年12月24日成城ホール。
2013年
5月7日植山けいチェンバロリサイタル 。6月8日チェンバロホームコンサート。6月30日ピアノホームコンサート(千歳烏山ユーロピアノ)。 10月13日第5回バッハ公開講座は。 10月29日ジュスリーヌ・キュイエさんのチェンバロマスタークラス。 12月9日 白金高輪にて、【海外留学セミナー】。 12月20日 渋谷区民総合文化センター練習室にて、ピアノ生徒によるクリスマスコンサート。
2014年
1月、7日フランスでのコンサート。 1月26日(日)渋谷区民総合文化センター【伝承ホール・350名】にて、第2回ピアノ発表会。 2014年2月号DOMANIに恵比寿レッスンが掲載。 5月5日(月・祝) 日本チェンバロ協会主催「チェンバロの日!2014~チェンバロと仲間たち」にてチェンバロソロコンサート。6月28日渋谷区民総合文化センター【練習室3】にて、ピアノ生徒による【夏のコンサート】。 9月京都市立芸術大学集中講義、宮崎県立芸術センターマスタークラス、公開講座。11月14日(金) J.S バッハ:パルティータ全曲演奏会Vol.1。「鍵盤楽器の歴史」公開講座シリーズ第1回12月7日(日)「クラヴィコード、チェンバロの発明」。
2015年
1月25日(日)渋谷区民総合文化センター【伝承ホール・350名】にて、第3回ピアノ発表会。 「鍵盤楽器の歴史」公開講座シリーズ2月8日(日)第3回「チェンバロ:ドイツ様式&ピアノの発明」。 3月8日(日)第4回 「モーツァルト時代のフォルテピアノ」。4月3日(金) 19:00 J.S バッハ:パルティータ全曲演奏会Vol.2 近江楽堂。第5回4月19日(日)「クラヴィコードを体験しよう!」ゲスト講師:ジョスリーヌ・キュイエ。5月16日バロックオペラ・ラモー「優雅なインドの人々」練馬文化会館。6月フランス・コンサート(アルプス、南仏、コニャック地方)。8月8日(土)チェンバロ発表会:初台オペラシテイ・近江楽堂。11月19日(土)バロックダンス・ワークショップ。
2016年
1月10日第2回バロックダンスレッスン(メヌエット&アルマンド)。 2月7日第3回バロックダンスレッスン(アルマンド)。2月28日ピアノサロンコンサート(場所:渋谷区文化総合センター4F 大練習室)。3月6日第4回バロックダンスレッスン(ブレ)。3月21日ピアノ発表会(場所:渋谷区文化総合センター6F 伝承ホール)。4月3日第5回バロックダンスレッスン(ガヴォット&サラバンド)。5月22日第6回バロックダンスレッスン(ガヴォット&サラバンド)。6月10日【フランスの風】コンサート。6月19日バロックダンスPetit Salon。6月25日(土)第7回バロックダンスレッスン。8月21日(日)チェンバロ発表会(場所:東京オペラシティ2F 近江楽堂)。9月12日-14 京都市立芸術大学集中講義 「鍵盤総合論II」9月18日(日) 第8回バロックダンスレッスン(メヌエット、ブレ、ガヴォット)10月2日(日)第9回バロックダンスレッスン(ジグ)11月6日(日)第10回バロックダンスレッスン 12月24日(土)第11回バロックダンスレッスン
2017年
1月8日第12回バロックダンスレッスン。2月4日~バロックダンスと一緒に演奏してみましょう!~petit salon 場所:アスピアホール。3月31日ピアノ発表会 渋谷区文化総合センター6F伝承ホール。4 月2 日特別レクチャー 「バロックダンスと音楽の関係」講師:植山けい、岩佐樹里 ~アルマンド、クーラント、サラバンド、ジグ~場所:ルーテル市ヶ谷センター会議室1。4 月14 日ルイ14 世の愛した舞踏と音楽~)チェンバロ:ジョスリーヌ・キュイエ&植山けい、バロックダンス:岩佐 樹里 ルーテル市ヶ谷ホール。5月20 元呑 千香子先生のリサイタル ムジカーザ。5月31 マラン・マレコンサート 東京福音ルーテル教会。6月25日植山けい チェンバロサロンコンサート ローマ(イタリア)。7月9日特別講座フランソワ・クープラン特別講座 有松スタジオ。8月20日(日)チェンバロ発表会 オペラシティ3F 近江楽堂。 10月8日(日)スカルラッティ 特別講座。 12月3日(日)ピアノサロンコンサート 場所:タカギクラヴィア松濤サロン。 12月10日(日)フレスコバルディ特別講座。
2018年
音楽教室Studio Trianon (スチュディオ・トリアノン)野澤知子先生による通奏低音講座 1月14日(日)、2月18日(日)、3月11日(日)場所:Cie de Trianon 5月3日(木・連休初日)ピアノ発表会 渋谷区文化総合センター6F 伝承ホール 6月2日Petit Salon (バロックダンスとアンサンブルを演奏) 場所:東京建物ホール。8月19日(日)チェンバロ発表会。 通奏低音講座6回シリーズ 10月27日、11月11日、11月24日、12月8日、12月15日、12月22日場所:松本記念音楽迎賓館
2019年
2月3日(日)日仏合同ピアノ発表会 場所:ラトリエ by APC。 5月19日(日)場所:世田谷区 松本記念音楽迎賓館 曽根麻矢子先生と植山門下生によるチェンバロコンサート~Plaisir de clavecin~クラヴサンの喜び。 7月7日(日)「七夕にチェンバロを弾く会」生徒弾き合い会。 通奏低音講座6回シリーズ 7月21日、8月11日、9月27日、11月9日、12月1日、1月11日(通奏低音&ソロチェンバロ合同発表会)
2020年
1月10日(日)チェンバロ、通奏低音合同発表会 場所:松本記念音楽迎賓館。2月8日(土)ピアノ日仏合同発表会 場所:日仏会館。チェンバロ公開レッスンin久我山:2月、3月。京都市立芸術大学集中講義9月
皆様
急に寒くなって参りましたが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、チェンバロというピアノが発明される前の15世紀-18世紀に演奏されていた鍵盤楽器について動画を作成しました。
どうやって強弱を変えているのか、分かりやすくご説明しています。
どうぞご覧下さい。
VIDEO
長い猛暑が終わり、やっと秋らしくなってきました。
皆様はいかがお過ごしでしょうか。
9月半ばの京都市立芸術大学の集中講義が異例のオンライン となりましたが、無事に終了致しました。
本来ならば、京都へ行き3日間15コマを行ってきました。
この講義は、私が過去20年に世界中のチェンバロやフォルテピアノの楽器博物館やコレクションを回り実際に弾いて発見したことを、是非ピアノ科の学生にも感じて欲しいと思い構成されています。
講義の1/3は実際にバッハをチェンバロで皆の前で演奏して頂く内容 です。
しかし、オンラインの場合はそれができない!
また、楽器の写真や説明の600枚のパワーポイントをただ見てもつまらない・・・
授業中は関連のあるバッハやフランス音楽、スカルラッテイ、また各様式の比較を私自身がチェンバロで弾いて目の前で聞いて感じて貰う方法でした。
それもできない・・・
さて、どうするか?
オンラインで15コマをどの様に構成すれば一番分かりやすいのか考えた末、スライド600枚にチェンバロやバロックオーケストラの音源をBGMとして埋め込み、動画ビデオ にすることにしました。
また、バロックダンスの講義では、舞踏譜を見ながらダンサーが横で踊って、音楽を聴いて関連性を感じて貰えるように多くの動画 を埋め込みました。
なかなか、メヌエット、ガヴォット、パスピエ、サラバンド、パッサカリア の違いなどバロックダンスを体験していない場合は想像しにくいため、見るのが一番早いと思ったからです。
結果、7-8月の猛暑は浪人生の様に籠もって1日8-10時間かけてどうにか1ヶ月半でビデオ16個を仕上げました。
当初予定していた講義日程よりも3週間早く学生へ公開して、好きな時に見てオンラインでテスト16個に感想なども添えて提出=出席扱いとしました。
また、実技の演奏の指導をどうするのか考えました。本来、授業中に演奏して頂くのを講義2週間前にビデオ提出して貰い、35名全員にコメントを書いていき、気が付いたら50ページ以上の内容になっていました。
多くの方の演奏を聴かせて頂き、共通する改善点が浮き彫りとなりました。
1.装飾が適当 →バッハの装飾表があるのに、きちんと確認しないで弾いている場合が多い
2.和声→ 一体何の和音の中で書かれているのか分析をしていない。分かっていても認識が弱い。
3.終止形 →終止形をきちんと感じていない。
4.曲最後のRit →2-3小節前から始めてやり過ぎている場合が多い。
コメントを全員に返却後は講義の3日間でピアノ科の約30名のみ2回目はzoomのオンラインで皆の前で演奏 して頂くことにしました。
すると、
皆さんコロナのこともあり、最近は人前であまり演奏していなかったという緊張もあったようですが、1回目の録画演奏よりも練習して上達 していました。
1日1人8分x10名で3日間30名という限られた時間でしたが、インベンション・シンフォニア、パルテイータ、フランス組曲、イタリア組曲、フランス風序曲のオンラインレッスン をさせて頂きました。
やはり実技は実際に演奏して頂き、こちらもチェンバロで弾いて見せないとなかなか分からないことが多いです。
勿論、音質は圧縮されてしまいますが、椅子の座り方、体の重心の掛け方、タッチ、手首や腕の使い方、呼吸なども含めて色々なことが動画 で分かります。
また、装飾はバロック音楽において非常に重要なので、ダングルベール、バッハ、フランソワ・クープランの装飾表 を実際にチェンバロで弾きながらご説明させて頂きました。
下はダングルベールの装飾表、 上はバッハがそれを写譜したもの
バッハの装飾表
初日と3日目は全員の生徒に、各自の音楽観(日頃、どの様なことを感じて音楽をしているのか)、将来どの様な音楽家になりたいのか、などを生徒に聞いて話して貰いました。
嬉しかったのは、チェンバロの構造や強弱をレジスター(上鍵盤、下鍵盤、4フィートの3本の弦の組み合わせで変えられること)や各国の様式や装飾の違いを知って貰えたこと。
また、3名ほど”バッハは苦手”、”バッハはつまらない”と感じていると初日に話していた学生が、2日後のインタビューでは、”こんなにバッハが自由で良いと思わなかった”、”バロック音楽の楽しさが少し分かった”など、イメージを払拭できていたことです。
講義ビデオで様々なチェンバロやオルガン、クラヴィコードの演奏を聴いて、同じ曲でもこんなに奏者や楽器によって異なるのかと感じ、オンラインレッスンでより自由な表現を見て驚いたようです。
特に17世紀フランス音楽のルイ・クープランの小節線のないプレリュード(↑楽譜) は、全て全音符で書かれており、テンポと小節が設定されていません。
まるで、即興演奏のように自由に弾く様式 です。
こんなジャズみたいなスタイルがバロック時代にあったなんて・・・と目から鱗だったようです。
実際、このプレリュードについて説明した講義ビデオのアンケートに実際に弾いてみたいか聞いたところ、
1.分からない・未知の世界
2.興味はある
3.弾いてみたい
の見事に3等分に分かれていました。
その中から、弾いてみたいと答えた3名に弾いて頂いたところ、3者3用の異なる演奏で 聞いていた他の生徒も大変面白かったようです。
また、作曲科の生徒にその場で、同じ和声で自由に即興 して頂きました。
何とも素敵な現代&バロック風なパッセージが入り交じった即興演奏で、私も拍手 をして新鮮でした。
始めはオンラインで一体大丈夫かと大いに心配しましたが、講義ビデオ(オンデマンド)とzoomのオンラインレッスン90分x4回で、チェンバロ奏法について実際に弾きながら説明したことで、ピアノとの違い、またピアノ奏法にもいかせる色々なヒントをお伝えさせて頂きました。
今後は、オンラインレッスンや講義が世界的にも用いられて行くと思いますが、色々な可能性があると思います。
しかし、演奏だけを純粋に聞きたいときは、勿論生演奏以上に素晴らしいものはありません。
音の余韻、生まれる瞬間はその時、その場に集っていらっしゃる聴衆の皆様とご一緒に生まれるライブ感が何よりも醍醐味だと思います。